教育福島0008号(1976年(S51)01月)-011page
答えは、下段のおはじきの右端を見るようにさせた。
また、減法の計算で、違い(求差)を求めさせる場合には、図2のようにさせた。
例えば、5と8の違いを求めさせるには、一対一の対応をさせ、対応できない数を答えとさせた。
○数図計算尺
写真4のようなABC尺の移動できる数図の計算尺を自作し、教師用として用いた。
また、児童にも説明させる場合にも用いた。
図2 座紙による計算
写真3 座紙におはじきを載せて考える
指導過程
例えば、8+5は、写真4のようにB尺を移動させ、「10といくつ」を座紙と同じようにして見つけ出させた。
○抜き取り式合成分解箱 (略)
○抜き取り式加法及び減法の計算箱(略)
〇加法及び減法の九九表
表2は、加法九九の表であるが、これは、一位数に一位数を加えるいろいろな型の指導が全部終わったところで、系列的にまとめたものである。
この表2は、一定期間だけ掲示し、授業に利用したり、小さな表に印刷し、よく定着しない児童に持たせたりして使用させた。
〈教育機器〉
主に使用した教育機器はOHPであり、自作して授業に活用したTPは三十四枚である。
次に、その自作TPと保管のしかたなどについて述べる。
○自作TPの一例
・加法減法の計算方法説明TP
写真5のTPは、これ一枚あれば、(一位数)+(一位数)の繰り