教育福島0009号(1976年(S51)02月)-019page

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中学校

 

体育の指導は、学校教育活動全体を通して行われるが、「保健体育科」の指導が基盤であることを踏まえ授業の充実を図る。したがって、保健体育科の本質に即した学習指導が展開されるよう、次の事項に留意して指導することが望まれる。

 

一、体力を高める。

 

(一) 学校教育活動全体を踏まえて、体育的教育活動を組織化し、体力の向上を図る。

(二) 年間百二十五時間の指導時数を確保する。

(三) 指導計画を総合的に検討し、格技球技等の種目選択に当たっては、中学校三か年を見通して決定する。

(四) 具体的到達目標を設定する。

(五) 脚力を高めるため、毎時間の中に全力で走るなどの運動を取り入れる。

 

二、運動の特性を明らかにし、内容の重点化を図り、技能を高める。

 

(一) 各運動領域の特性を捕らえ、系統的、段階的指導を強化する。

(二) 運動種目の内容を的確に押さえ、学年別指導内容を明確に位置づける。

(三) 各運動の中核になるものを引き出し、個人差に応じた指導を進める。

(四) 内容に即した場の設定を図り、運動量を多くする。

(五) 生徒に課題を的確には握させ、その解決に全力で取り組ませる指導を展開する。

(六) 学習活動を効果的にするための評価を工夫する。

(1) 授業のねらいを明確にし、評価の観点を具体化する。

(2) 技能の段階を細分化したり、統合したりして、生徒自身が評価しやすいようにする。

(七) 施設、用具を最大限に活用するとともに適切な管理とその整備拡充を図る。

※ 保健学習については、指導時数を確保し、実験、実習指導を充実する。

 

三、事故を防止する。

 

(一) 施設設備、用具の定期点検と、使用前の安全確認を励行する。

(二) 運動の正しい練習方法を指導する。

 

外国語

(英 語)

的な言語材料を生徒の能力に応じ、確実に身につけさせようとするものである。

 

外国語(英語)の指導は、学習指導要領に示す目標及び内容に照らし、生徒の実態を踏まえて選び出された基本的な言語材料を生徒の能力に応じ、確実に身につけさせようとするものである。

このことは、教師の一人一人の生徒を生かす学習指導に対する創意工夫と生徒の主体性、自発性を基調として行われなければならない。

これを踏まえ、教科の本質に即した授業が展開され、その充実が期されるよう、特に次の諸点について努力することがたいせつである。

 

一、生徒の運用能力を高める指導計画を作成する。

 

(一) 指導計画は、広域指導計画の基本性、共通性を踏まえ、地域の特性、生徒の能力・適性に応じ、適切に自校化を図り、授業に結びつくように作成する。

(二) 学習指導要領の内容と教科書とをよく吟味、検討して、中学校英語の全容をは握し、教材の構造、取り扱いの軽重を明確にした指導計画を樹立する。

(三) 言語材料について、低学年においては、表現できるところまで指導するものを多くし、高学年においては理解にとどめるものを比較的多くするように配分する。

(四) 一単位時間の指導計画は、積極的な自己表現の機会と場面をより多く設定し、言語活動の促進を重視する観点に立って改善する。

(五) 一単位時間における教材の選択、配列は、単一なものでなく、一人一人の生徒の学習を最大に可能にするだけの幅を持たせるよう配慮する。

 

 

 

 

 


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