教育福島0009号(1976年(S51)02月)-021page

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とする。

(二) 児童・生徒の発達に即し、発展的な指導ができるよう指導内容の系統をじゅうぶん検討し、学年を追って指導が深められるようにする。

(三) 主題のねらい、資料の適否、展開の妥当性について吟味するとともに弾力的な指導がなされるようにする。

(四) 日常における児童・生徒の問題点や指導の記録等を累積していくとともに、全教師の意志を反映しながら指導計画を改善する。

 

三、主題のねらいを達成するために適切な指導過程を組織し授業を充実する。

 

(一) ねらいとする道徳的価値を明確にし、児童・生徒、資料、教師の活動の関連を緊密にする指導過程を構成する。

(二) ねらい達成にふさわしい資料を多方面から収集し、適切な資料を選択して、教師の持性や学級の実態に即した指導をする。

(1) 資料が主題のねらいや、児童・生徒の生活経験、興味、関心などに即しているかどうか、教師の指導技術や指導時間などから見て適切かどうかについて検討する。

(2) 資料のどの部分を、指導過程のどこに位置づけるか明らかにする。

(3) 児童・生徒が、資料の道徳的価値をどのように受け止め、どのようなことが話題になるかについて事前に研究をして授業に臨む。

(三) 各学年に応じた指導過程や学習形態を工夫し、心の解れ合いのある学習活動が展開されるよう努める。

 

四、学習活動が活発に行われ、ねらいがじゅうぶん果たされるよう話し合いの活動を組織化する。

 

(一) 指導過程の各段階での基本的な発問を明確にしておき、児童・生徒の意識を主題のねらいに焦点づける。

(二) 児童・生徒の反応が、教師の意図と異なっても、それを無視したり、一方的にきめつけたりすることのないよう、一人一人の発言を大事にする。

(三) 心情や感動を盛り上げる発問について工夫し、児童・生徒のものの感じ方や考え方を深めていくようにする。

(四) 特定の児童・生徒を中心に授業が進められるようなことがなく、全員に考えさせるよう意図的に指名をするなど、話し合いを深める工夫をする。

 

特別活動

充実し、目標が達成されるよう、次の点についていっそう努力する必要がある。

 

児童・生徒と教師の触れ合いを深め学校の創意を生かした活動が効果的に行われ、充実した学校生活が展開されるよう、指導計画、指導法に検討を加え、望ましい集団活動をより充実し、目標が達成されるよう、次の点についていっそう努力する必要がある。

 

一、望ましい集団活動をより充実したものとするため、指導計画を検討し、改善を図る。

 

(一) 特別活動の全体計画を学校経営の中に正しく位置づけるとともに、学級経営においても特別活動を正しく位置づけ、学校、学級での集団活動を通して、目標をじゅうぶん生かした実践活動ができるよう指導計画を工夫する。

(二) 実践活動が、自発的、自治的な活動をいっそう助長するよう指導内容を吟味する。

(三) 各内容ごとの指導計画の作成に当たっては、実践活動を基本とし、児童・生徒の発達段階に即した活動−興味ある実践活動更に成功感に結びついた活動−が具体的に盛られるよう工夫するとともに、内容の精選を図り弾力的に運用できるよう配慮する。

(四) 他領域と密接な関連を図り、各学校の創意と教育的識見を生かすよう工夫する。

 

二、児童・生徒が自主的、実践的活動ができるよう指導の徹底を図る。

 

(一) 特別活動の指導に当たっては、学校の指導体制を確立し、全教師が一体となって適切な指導ができるように努める。

(二) 児童・生徒の活動を批判し、教えるという指導でなく、「励ます」「育てる」という指導に徹する。

(三) 児童・生徒と教師、児童・生徒同志の人間的触れ合いを深める手立てを特別活動全体を通して推し進めるよう努める。

(四) 指導の改善・充実を図るため、全教師、児童・生徒の反省評価を生かすようにする。

 

三、各内容ごとの重点

 

◇ 児童・生徒活動

(一) 児童会・生徒会活動

 

 

 


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