教育福島0010号(1976年(S51)04月)-018page

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公民館本館については、増加の傾向にあるが、分館は逆に減少傾向にある。公民館を設置基準(建物延面積三三〇u)によって分けると、本館においては基準以上が七四・一%を占めているが、分館においては一一・七%を占めるにすぎない。なお、公民館に対する県費補助が実施されるようになった、昭和四十一年度から昭和五十年度までに建設された公民館は七十八館で、本館数の三四・八%を占めている。

今後はこれら公民館の整備を図るとともに、住民の利便を考慮し、地区館の設置にも重点をおく必要があろう。

2)図書館

本県の図書館の現状は県立図書館として本館一館、分館六館、市町村立図書館十二館、私立図書館一館である。

県立図書館は、蔵書数は約二十万冊であり、昭和四十九年度の利用者数は館内館外あわせて約十万八千人である。

県立図書館の図書を広く県民の利用に供するため分館のほか移動図書館、「みどり号」を巡回している。

市町村立図書館は、八市町に十二館設置されているのみで、八十二市町村には設置されていない。

今後は県立図書館の充実を図るとともに市町村立図書館の適正配置を計画的に促進していく必要があろう。

3)青少年教育施設

本県においては青少年に対する団体宿泊訓練の場として、青年の家(国立一、県立一、市町村立三)や少年自然.の家(県立一)があり、各種研修や団体活動の場として利用されている、また少年の科学知識の普及・情操めかん養の場として児童文化センターが福島市と郡山市に設置されている。

今後とも計画的に、各種社会教育施設の整備に努める必要があろう。

 

七、保健体育

 

(1) 整備が進む学校体育施設

体育館の設置率は、年々上昇し、昭和五十年度には八五%に達した。

水泳プールは、ようやく五〇%を越えた状況であるが、昭和四十年度には各学校とも一〇%前後であった設置率からみると大幅な増加を示している。(表−32)

(2) 女子教員の増加と年齢構成の不均衡

小学校では、女子教員の増加が著しく、過半数を占めている。(小学校教育(3)図15参照)また、中学校では、保健体育担当教員が四十歳代に集中し高齢化しているとともに、免許教科外教科担任者による授業も少なくないのが実態である。これらの対策として女子教員の実技指導力の向上のため、研修制度の強化を図るほか、中学校免許教科外担任の解消について検討を加える必要があろう。高等学校については、三十歳前半に集中し教科担任制が確立している。

(3)向上する体格と横ばいの体力

本県の児童・生徒の体格は、年々向上している。

全国との比較を十七歳でみると体重は、男女とも全国平均以上であるが、身長はいずれも劣っている。

家庭と連絡を密にしながら栄養摂取量・運動量・休養のバランスのとれた生活をするよう指導を加える必要があろう。

 

表−31 図書館の現状

表−31 図書館の現状

(備考)「社会教育統計要覧」(昭50)による。

 

表−32 学校体育施設設置率(本校)

表−32 学校体育施設設置率(本校)

(備考)

1、「児童・生徒体力の現況(昭40.3)」による。

2、「保健体育課調査」(50)による。

 

図−25 体格の年次別推移(17歳)

(備考)「児童・生徒の体格、体力の現況と課題」(昭35〜49)による。

(備考)「児童・生徒の体格、体力の現況と課題」(昭35〜49)による。

 

 

 


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