教育福島0010号(1976年(S51)04月)-019page

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一方、十七歳の生徒の体力についてスポーツテストの結果からみると、体格の大きな伸びに比して、総じて横ばいの傾向を示している。(図−二)

(4) 掌校管理下の災害

各学校とも、増加の傾向にあるが、特に、高等学校においてその増加がめだっている。(図−27)

災害の内容は、体育の時間や特別活動の時間帯の傷害が大部分を占めている。交通事故による死傷者は、各学校とも四十年代に入って急増したが、四十六、七年をピークに減少しつつある。

(5) 高い小学校の完全給食実施率

小学校の完全給食実施率は九五.四%であるが、中学校及び特殊学校の実施率は低い。(表−33)

中学校における完全給食普及のおくれは、農村よりも都市部に見られ、それは、財政事情や都市の交通事情等に問題があるためと考えられる。特殊学校がおくれている理由は、児童福祉施設及び寄宿舎からの通学生は、施設において、食事が提供されていることによるものと考えられる。

(6) 物価高騰の影響をうける給食費

諸物価の高騰は、給食費の値上げをまねき、小学校の給食費の場合、昭和四十五年を一〇〇とすると、五十年度二六一となり、父兄負担を増すとともに、給食内容にも影響を及ぼしていると考えられる。

県は、父兄負担の軽減を図るため、給食物資の共同購入や冷蔵倉庫の整備等を図るなど、給食用物資流通合理化事業を進めている。更に、食事内容の

 

(2)体重(17歳)

(備考)「児童・生徒の体格、体力の環状と課題」(昭35〜49)による。

(備考)「児童・生徒の体格、体力の環状と課題」(昭35〜49)による。

 

図−26体力・運動能力の年次別推移

(1)50m走(17歳)

(2)反復横とび(17歳)

 

(2)反復横とび(17歳)

(備考)「児童・生徒の体格、体力の現状より」(昭41〜49)による。

(備考)「児童・生徒の体格、体力の現状より」(昭41〜49)による。

 

図−27 災害発生件数の推移(指数)

(備考)

(備考)

1、「学校安全会の災害共済給付状況」(昭401〜49)による。

2、昭40年を100とした指数による。

 

図−28交通事故による死傷者の推移(指数)

(備考)

(備考)

1、「県警察本部調査」(昭41〜49)による。

2、数値は死者、傷者の合計である。

3、昭41年を100した指数である。

 

表−33 完全給食実施状況(単位:%)

表−33 完全給食実施状況(単位:%)

(備考)「保健体育課調査」(昭50)による。

 

 

 


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