教育福島0010号(1976年(S51)04月)-033page
を対象とした学級組織がっくられている。なお、高齢者については、昭和四十六年、富士登山百五十名参加を成功させ、全国的に知られておりその後計画的な研修を続け老人登山では、阿武隈山系各山を征服し、本年は待望の磐梯山を目指して現在トレーニング中である。
四、町民議会
青年・婦人・高齢者・一般から参加し、一般質問方式で行われ、毎年予算編成前に行われている。この議会は、模擬ではなく、参加者が日頃
思っていることを質問し、意見を述べ、それを町政に反映するために行うものであり、町民の関心も強く、
「町民の生の声が町政に反映できる」と期待されている。時局講演会−時局の話題をとりあげながら、住民への情報サービスとして−はその道の権威者を招き、情報の選択と方向づけをするものである。
五、体力づくり運動
スポーツはなんのために行うものなのか、これまでの社会体育という概念はスポーツのみで、人間の体力を栄養・保健という面から考えず、また、一部選手の私有物であったが本町においてはこれに科学的なメスを入れ、栄養・保健・体育の総合的・体系的な体力づくり運動に取り組み、その指導体制として、公民館に栄養士を設置した。体育指導委員の中にも栄養士・保健婦有資格者を取り入れ、指導の万全を期している。
スポーツ面では、毎年行われる町民バレーボール大会に百二十のチームが参加し盛んであり、その背景には各部落の常設のバレーコートにおいて、年間をとおし、昼夜老若男女の楽しむ姿がみられ、コミュニティースポーツとして定着化している。
海浜青年の家での高齢者宿泊研修
公民館事業の拡充について県社会教育課
公民館事業については、社会教育法第二十二条に七項目が明記されているほか、全国公民館連合会から公表された「公民館のあるべき姿と今日的指標」にも、公民館の標準的事業として次のようにのべられている。
事業は、住民の生活環境・生活意識・施設設備・職員組織の状況等多くの条件を考慮して企画立案していくことになるので、画一的に公民館の事業はこうあるべきであると規定することは困難であるが、公民館事業の拡充と充実を志向し、効率的な運営方策を樹立する必要がある。
事業実施にあたっては、以上のことから実態をふまえ、次の視点に適合するものを選択し、総合的な立場にたって事業を実施することが望ましい。
(一)生活文化を高める事業(個別性)
(二)地域連帯を高める事業(市民性)
(三)地域に根ざす事業(地域性)
公民館は事業の実施機関であるので企画立案し、学習活動を援助し、公民館利用の促進を図る必要がある。
このような観点から、事業の構造を図示すると上のようになる。
公民館事業の構造図