教育福島0010号(1976年(S51)04月)-046page
わが校のほこり
郡山市立第二中学校
本校は昭和四十八・四十九年度は文部省の、また昭和四十九・五十年度は県教委の中学校教育課程研究指定校として、能力・適性等に応ずる教育をするために、指導計画の作成や指導方法の上で、どのようなくふうをしたらよいか"という研究主題に取り組んだ。
能力・適性等に応ずる教育は、個々の生徒のもつ現有の能力や予知される可能性を伸ばし、豊かにすることをめざす教育であると考え、次のような取り組み方をした。
1、能力・適性等を的確には握し、かつ正確に累積記録をするための診断票・指導票(カルテ)を作成した。
2、学習方法訓練(学び方)と予習的課題の与え方の学習訓練をした。
3、授業の中に5〜6人の小集団学習をとり入れた。
4、教育機器を活用し授業を展開した。
5、以上四点を指導計画の中に位置づけ、教材を組織化することにより
「授業の最適化」を図った。
三年間に十次にわたる検証授業をとおして、五観点の組織化の実践研究を継続した結果、集団思考によって生徒個々の思考が深められ、個人の能力が引き出されるとともに、学習の場における主体性が高まり、学習の質の向上が見られるようになった。
昭和48年完成した本校舎全景
シンクロファックス室での学習風景
小集団学習の一場面
LL教室での学習風景