教育福島0011号(1976年(S51)06月)-036page
統計にみる福島の教育
体格・体力の推移から一考察
身長と筋力の推移分析
この資料は、本県の児童生徒の体格の伸びに対して、筋力(背筋力)はどうなっているかについて限定してまとめたものである。特に、体格の諸データーのうち、身長に関連する要素の分析と、スポーツテストの集計による背筋力の分析とを対比し、昭和三十九年度から昭和五十年度までのうち、三十九年度、四十三年度、四十七年度、五十年度の四年度について、十歳・十三歳・十六歳の三年代を抽出して、図表化・グラフ化したものである。
一、本県児童生徒の体格(身長等)の推移
小学校十歳、中学校十三歳、高等学校十六歳の身長・座高・脚長(身長−座高)の伸び(表1)をみると、昭和三十九年度から昭和五十年度で十歳では男女とも四・三センチ、十三歳では約五センチ、十六歳では約三センチの伸びをみせているが、これを座高と脚長とに分けてその伸びをみると(表2)のとおりに座高の伸びに対して脚長の伸びがはるかに上回っていることがわかる。
去る四月二十五日の各新聞紙上に、伸び盛り、育ち盛りの現代っ子は、目
(表1)児童生徒の身長・座高・脚長並びに筋力(背筋力)の推移〈3年代を抽出〉
S.39年度を100として
身長
座高
脚長
背筋力
(表2)児童生徒の身長・座高・脚長並びに筋力(背筋力)の推移 39年度を100として
〔10歳〕小学校男
〔10歳〕小学校女