教育福島0012号(1976年(S51)07月)-034page
わが市の公民館活動
青年教育の振興について
須賀川市教育委員会
一、地域の概要
本市は人口五万五千人、昭和二十九年市制一その後昭和三十年と四十二年に二か村が合併されて現在の人口となった。一が施行されてから、人口移動の比較的少ない地域であるが、最近の都市化現象によりベットタウン化の傾向がみられる。古くから農耕を基盤として商業の栄えた田園都市である。近年は会社、工場等の地方分散策によって大小の企業が数多く進出し、勤労青年の増加が特に目立つようになった。面積百五十六・一六平方メートル、地味肥よくで地勢変化に富んだ県下五番目の都市須賀川市は、実践する社会教育活動のなかで、次代を担う青少年の健全育成については、社会教育の重点施策の一つとして努力している。
ユネスコ学級学習風景
二、青年教育の現状と施策
(一) 基本的方向
健康で文化的な市民性を高めるため、社会教育関係団体及び地域社会との連携を密にし、生がい教育の立場から一人一人の自主的学習を援助するとともに、相互学習の意欲を組織的に高めるため、青年教育の推進施策を次のように設定した。
(1) 社会教育調査を実施し、青年の実態、学習要求等をは握し青年教育の振興に資する。
(2) 社会的条件の変化に応じた各種学級、講座を開設するとともにその学習内容、方法等の改善に努める。
(3) 事業の推進に当たっては、関係機関、団体との相互連携、特に事業所等の連携強化に努める。
(4) 健全な団体育成のための指導者の養成と組織化を図るとともに、資料の作成と提供に努める。
(5) 社会教育施設設備の整備充実を図るとともに、現存する施設の積極的かつ効率的利用の増大を図る。
(二) 学級・講座等の開設
現在の開設状況は、別表(1)のとおりであるが、学習形態及び学習内容も多面に及び、高校進学率の増加と相まって高学歴化の傾向を示し、後期中等教育の補充をなすものとして重要な役割を果たしている。
別 表(1)
青年団体リーダー研修