教育福島0013号(1976年(S51)08月)-019page

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主な機械設備は、

小型旋盤二台、卓上ボール盤一台、アークよう接機一台、ガスよう接機一台、で、新設科のため今後設備は充実していく計画でおります。

専門科目と実習

専門科目として機械設計、機械工作機械製図、機械実習等を指導しています。

現在は、一、二年生で専門科目にとりくんでいますが三年生になると自動車一般も指導を受けるようになります。現在は生徒数も少なく実習等には恵まれている現状であります。

(3) クリーニング科

クリーニング科は昭和三十九年に設置された科で、福島聾学校のほか、北

クリーニング科実習

クリーニング科実習

 

海道高等聾学校、横浜市立聾学校、福井県立聾学校と、全国では数少ない職業科であります。

具体的目標

「クリーニング学科を通して、よい職業人、よい社会人としての資質の向上に努める」ことを目標として努力しています。

施設設備

本校舎と別むねで二百四十平方メートルのクリーニング室をもっております。

主な機械設備は

ドライクリーニング設備、ランドリー設備、乾燥機、ズボンプレス機、人体プレス機、腰プレス機、ワイシャツプレス機、バキュームプレス台、ボイラー、卓上用ボイラー、ポケット掃除器、包装器、自動スプレー、電・蒸気アイロン等最新式の機械が設置されてあらゆる繊維のクリーニングができ、その技術指導をおこなっています。

被服科の実習

被服科の実習

 

専門科目と実習

専門科目として、クリーニング法規公衆衛生、クリーニング理論、クリーニング機械装置、そしてクリーニング実習をおこない、手仕上げから機械仕上げと実習し、種々のクリーニング実習を指導しています。

(4) 被 服 科

現在一年十名、二年九名、三年十一名、計三十名の生徒が在籍し全員女子であります。

具体的目標

実験・実習を重視し、将来家庭生活職業生活を送る上で身につけておくべき知識・技術・態度及び習慣等を養うことを目標として努力しています。

主な設備は

被服1)と被服2)の二教室があり、洋裁・和裁にわかれて教室を使用し、調理学習には、八十五平方メートルの調理実習室で実習指導を受けています。その他染色用具一式、足踏・電動ミシン、アイロン、編物機等が設置されています。

専門科目と実習

家庭一般、被服1)、被服2)、食物1)被服製作、手芸を履修しますが、学習内容の編成については、各科とも同じですが、生徒の障害の状態・能力・適性・進路等を考慮して編成し、特に被服の製作に重点をおいて、基礎的な知識・技術がじゅうぶん身につくよう配慮して指導しています。

(5)普 通 科

昭和五十一年度より設置された科で現在は一年生七名の在籍であります。

具体的目標

「社会人として必要な一般教養を身につけ、将来において職業の選択の際多方面に進むことが出来るような基礎学力の修得をさせる」ことを目標として努力しており、教育課程は一般の普通高校と変わりありませんが、養護・訓練の時間が障害児教育諸学校の特色であります。

今まで東京又は近県の聾学校の高等部に進学していた中学部卒業生を本県で教育するわけで、今後の普通科の役割は重く、期待がもてるものであります。

以上、幼稚部と高等部の概要をのべましたが、聴覚に障害をもつ幼児・児童生徒に適切な教育を施し、その能力の伸長、人格の完成に努力しています。

 

七、福島県立盲学校理療科概況

 

○ 創 立

明治三十一年福島第一尋常高等小学校長、宇田三郎、盲人鍼灸師、渋木重庵、長沢正太郎、高橋金七の四氏によって、全国第七番目の盲学校として創立されました。

○ 位置 福島市森合町六番三十四号

○ 校地面積 十六・八平方メートル

 

 

 


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