教育福島0013号(1976年(S51)08月)-020page
○ 学部・修業年限・生徒数
小学部 六か年 十名
中学部 三か年 二十四名
高等部普通料 三か年 十七名
〃 保健理療科 三か年二十四名
〃 専攻科 三か年二十四名
但し、うち十二名は旧専攻科二年生、残り十二名は新専攻科一年生
○ 関係施設
同一校地内に寄宿舎、福島光風学園及び県立点字図書館があります。
○ 専攻科の概要
本校の新専攻科は、昭和四十八年に盲学校高等部の学習指導要領が改訂されたのにともない設けられることになり、高等部一年から学年進行できたため、本年度より初めて発足することになりました。
その教育目標は、「理療に関する知識と技術を習得させて、はり、きゅう、あんま・マッサージ・指圧の業務に従事するものを養成する」ことであります。
専攻科の入学資格、授業内容、在学中の必要経費及び卒業後の進路などはおよそ次のとおりであります。
(1) 入学資格
盲学校高等部を卒業した者、またはこれと同等以上の学力を有し、矯正視力〇.三未満の視覚障害者
(2) 各学年の履修科目と時間数
第一学年
解剖学 二百十時間
生理学 二百十時間
理療概説 百五時間
(医事法規・医学史理療の倫理を含む)
理療実習1)五百九十五時間
体育 七十時間
第二学年
解剖学 七十時間
生理学 七十時間
病理学 二百十時間
衛生学 百四十時間
漢方概論 百四十時間
経穴概論 百五時間
理療実習1)三百八十五時間
体育 七十時間
(解剖実習については、福島医科大学の解剖学教室において実施し病体生理については、同医科大学病理学教室の指導を受ける)
第三学年
診察概論 百七十五時間
臨床各論 二百八十時間
理療理論 二百十時間
理療実習2)四百五十五時間
体育 七十時間
(3) 在学中の心要経費
家庭の経済状況等により寄宿舎生については舎経費の全額又は半額、通学生については交通費の全額又は半額が補助されます。
教科書代については全額又は半額が全生徒に支給されています。
(4) 卒業後の進路
東京教育大学特設理療科教員養成部へ進学する者、各病院の整形外科マッサージ師として就職する者、理療師として自宅開業する者などであります。
(5) 本校の特色
1) 専攻科第二学年においては、人体解剖の実習、機能訓練の実習、病体生理の三科目について県立福島医科大学の協力を得て、それぞれ七十時間ずつ第一線の専門家の直接の指導を受けられることです。
2) 理療の実技においては、基礎実習見学実習及び応用実習の三部門に大別して指導していますが、特に見学実習については、整形外科の設けられている県内病院の深い理解と特別な配慮、そして積極的な協力により生徒は在学期間中に延べ約一か月半病院に起居して治療全般にわたっての総合的な学習ができることです。
3) 応用実習の分野においては、学校付属の臨床室で外来患者を対象として、はり、きゅう、あんま・マッサージ・指圧等の臨床実習をじゅうぶんに行って理療師としての実力を養成しており、さらに視覚障害を克服して明るくたくましく生活できるよう養護・訓練に努めています。
八、特殊学級卒業生の社会教育
公民館での学習にのびのびと
「しゃくなげ青年講座」
福島市中央公民館では、全国的にも例を見ない社会教育の領域で、「しゃくなげ青年講座」を昭和四十五年から開設しています。今年で七年目を数えるこの講座は、福島市中央公民館、社会福祉法人太陽学園、福島市立福島養護学校の三者が(知恵遅れに対する世間
人体解剖実習
臨床実験