教育福島0014号(1976年(S51)09月)-045page

わが校のほこり

福島県立

安達東高等学校

夏無沼牧野草刈実習

クラスキャンプ風景

　

本校は、昭和四十八年に阿武隈山系開発の人材養成を目途として創立された昼間定時制高校である。現在七百六十四名の生徒が、二本松市の大平校舎東和町の針道校舎、岩代町の岩代校舎に分かれ、それぞれ農業科、家政科、普通科の学科によって勉学に励んでいる、設立後日は浅いが、安達高校分校時代の地域の中堅を占める同窓生三千名のバックアップもあって、生徒の活躍は目ざましいものがある。設立の年には、全国定通体育大会で野球が準優勝し、県高体連柔道大会での個人優勝等年々実績を重ね、今年も県定通大会でバレーボール、バスケット、庭球、卓球、ソフトの各種目で優勝し、四十二名の選手が全国大会にこまを進めている。その他ロードレースにも福島、浪江と優勝を重ね、農業クラブにおいても家畜審査に県最優秀賞を獲得するなど、先輩からの伝統を受け継いで実力を発揮している。一方家庭クラブでは、環境美化奉仕作業によって、日本善行賞を受けたほか、発表に技能検定に大いに頭角を現わしている。対外活動ばかりでなく、各校舎の生徒会は連合生徒会として一本の組織を持ち、体育祭、学校祭の合同行事に大きな連帯の力を発揮している。また、修学旅行や集団宿泊学習等は、統一行事とすることによってその成果を高めている。

今この学校での悲願は、一日も早く統合校舎の建設実現により、本当の意味の一体化を図ることにある。

(昭51)第3回全国定通バレーボール大会入場式

「みそつき実習」針道家庭クラブ