教育福島0015号(1976年(S51)10月)-019page

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家庭生活に意欲が喚起され、自主的・積極的な生活態度を養えると考え、この主題を設定した。

 

二、学校教育目標と生徒指導の関連

 

本校では、生徒指導の目標を学校教育目標及び地域・学校・生徒の実態との関連から設定し、下記の表のようにその関連をとらえた。

そして、一年次は、校内指導、校外指導、保健、学校環境、特別活動、事例研究、進路指導、教育相談の八つの専門委員会を設けて研究実践したが、二年次は、一年次の反省に立って、学業指導、学級の指導、日常生活の指導の三つの専門委員会を構成して研究した。

 

三、研究実践の主な内容

 

(一) 学習の基本的な訓練

生徒一人一人が意欲を持って行動できるために基本的な習慣形成を各研究部門と連携して実践した。特に、学習方法訓練として、次の点を指導した。

1) ノートの使い方(教科の特性を生かす)

○月・日の記入

○ わかったこと、疑問点・問題点をはっきりさせる。

○ 修正・補正・訂正は赤ボールペンで記入。重要事項は赤線を引く。

2) 質問のときは「ハイ」と右手をあ

げる。

3) 正答のときは「賛成」「そうです」をはっきり言う。

4) 聞き手の方をみて、わかりやすくみんなに聞こえ全戸で語尾をはっきり話す。

5) ていねいな言葉づかいをする。

6) 結論を先に、理由・原因・条件をあとに話す。

7) 課題の学習のしかたをつかむ。

8) 課題を帰りの学活で再確認する。

9) 話し手の方を見て、要点をメモする。

この結果、積極的に学習に取り組む姿が目立つようになってきた。

(二) 協同・協力学習

共通課題を協力しながら学習し、発表する場を設けるため、OHPの活用に重点をおいた。それぞれの班の中で能力に応じた学習の分担をし、協力して一枚のシートに発表内容をまとめ、授業に取り組ませた。その結果、全員が自信をもって発表し、質問に対しても発表者だけが答えるのでなく、その班全員で考え、答えようとする活動ができるようになり、また、生徒自らが進んでメンバーの一員として学習に協力しようとする態度がみられるようになった。このことから「私にもできた」(成功感・自信)「学習してきてよかった」(満足感)また、「あの人にもできるのだ」(信頼感)の三つの感情が小集団を支え、一人一人を支えていくものと思われる。

(三) 学業不適応生徒に対する方策

本校の研究のねらいの「あたたかい人間関係を育てる」ということは、学

 

図1

 

 

 

 


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