教育福島0015号(1976年(S51)10月)-021page

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そこで本校では、発表力を高めるための教師の指導援助の糸口をつかむために生徒の実態調査を行った。それによると、

1) 教科や学級活動時の発言状況は

○ 指名されると意見や答えをいう 三七・七%

○ 時々手をあげて答える 三五・四%

2) 積極的に発言できない原因は

○ 自分の考えがまとまらない 七〇・八%

○ 思っていることが言葉にならない 五一・六%

○ 人前で話すのが恥ずかしい 四八・三%

○ 堂々と発表できるようになりたい 八○・七%

3)発表力を高めるには

○ 人の発表や答えを笑ったりけちをつけたりしない 五〇・三%

○ 質問の意味がわかるようにしてほしい 四五・六%

○ 考える時間がほしい 三一・一%

以上からわかるように、多くの生徒は堂々と発表できるようになりたいと思っているが、実際には、積極的な態度で発表していない。その理由として考えをまとめて発表することができないことにあるようである。そこで本校では、まだ検証の段階まではいっていないが次のような対策をとって指導に当たっているので参考に供したい。○ 発表の機会を多くし、質問の程度を吟味しながら多くの生徒に発表させる。○ 討議学習や小集団学習を組織した授業を多くする。○ 自由でのびのび発表できる好ましい学級づくりをする。○ 教育相談により無口な生徒にも発表できるように援助する。

 

図1

図2 自己診断票

 

図2 自己診断票

 

 

 

 


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