教育福島0016号(1976年(S51)11月)-008page
また男子では十四歳、女子では十二歳を過ぎると発育量はともに低下する。
胸囲は体重と、座高は身長とそれぞれ類似の傾向を示しているが、女子については、座高は十一歳十三歳のところで最大の発育量となる。
(図1、表2)
(3) 体格の男女差
身長・体重・胸囲の男女差の数値を年齢別にみると、九歳ごろまでは男子が女子をわずかに上回っているが、身長は十歳から十二歳、体重・胸囲は十歳から十三歳の時期に女子の方が男子を上回り、その差は身長で十一歳、体重・胸囲は十二歳で最大となる。しかしこの時期を過ぎると再び男子が女子を上回り、年齢が進むにつれてその差は大きく開いていく。 (図2)
(表2)昭和49〜50年度間発育量
(図2)男女の体格差
(4) 本県と全国平均体格の比較
(全国平均は四十九年度)
本県の体格と全国平均の体格を比較すると、若干の上下はあるが著しい差はみられない。
1)身長
身長では、わずかに高いのが二、三の学年にみられるが、その他の学年ではおおむね低くなっており、最も低いのは、八歳の女子の○・七センチメートルとなっている。
2)体重
女子の体重は、○・三キログラム〜○・九キログラム全国平均よりおおむね上回っている。男子は、十三歳十七歳において、○・一キログラム全国平均より下回っている。
3) 胸囲
胸囲をみると、女子は全国平均を上回っており、男子は、全国平均を○・二センチメートル前後下回っているものもあるが、最も低いのは、十六歳の男子の○・七センチメートルである。
4)座高
座高は全国平均に比し、○・三センチメートル前後上下している。
(図3)
2、児童生徒の体力及び運動能力
小学生から高校生にかけて、体力の基本となる能力は持久力と筋力でありこれらはこの期間中に最大限に発達し
(図3)本県平均体格と全国平均体格(昭和49年度)の比較
(注) 全国平均は男女それぞれの数値である。