教育福島0016号(1976年(S51)11月)-021page
中学校では、小学校で高率を占めた休憩時間の割合が二三・五%に低下する反面、小学校で低率であった課外指導の割合が二七・三%に上昇し、各教科の占める割合も三一・九%に上昇している。
高等学校に進むと、休憩時間の割合は五・三%まで低下し、他方、課外指導の割合が四二・八%となり、また、各教科の割合も三七・二%となって、課外指導と各教科の二つの場合だけで高等学校における災害の八○%が発生している。
このように、休憩時間の占める割合は、上級学校に進むにつれて急激に減少し、他方、課外指導の割合は急激に増加するが、このような形は、各学校種別ごとの児童生徒の身体活動の中心の所在を示している。(各教科における災害のうち、体育あるいは保健体育中の災害が、各学校種別とも八四%以上を占め、また、中・高等学校の課外指導中の災害のうち、体育的なクラブ(部)活動の災害が九九%を占める。)
なお、幼稚園は、統計上保育中が細分されていないので、図15のような結果となる。
(3) 災害発生の場所
災害発生の場所を学校内、学校外に分けると表36のとおり、各学校種別とも学校内が圧倒的に多いが、学校内を更に校舎内、校舎外にわけると、小学校では校舎内と校舎外がほぼ同じであるが、中学校、高等学校では校舎内の方が校舎外より多くなり、幼稚園は逆に校舎外が多くなっている。
(図16)各教科の中では,どんな教科が多いか
(表34)体育授業中の災害上位10種
(昭和50年度福島県)
(表35)体育部活動における災害件数
(昭和50年度福島県)
(表36)負傷発生の場所の状況
(昭和50年度福島県)