教育福島0016号(1976年(S51)11月)-035page

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乳幼児学級は、昨年はじめて只見公民館で開設したが好評を得た。その実績と反省を生かして、今年度は朝日公民館に開設。来年度は明和公民館で開設する予定である。

只見公民館では、昨年度とのつながりをもたせて幼児期を、明和公民館では前年度の継続で、若妻を対象に、それぞれ幼児期の家庭教育に関する内容を中心に、深まりをねらってすすめられている。

(2) 学習計画(表2、3参照。「若いミセスの学級」分は省略。)

(3) 学級の運営は全学級生で

各学級とも、五〜七名の運営委員を選出、委員を中心として、全学級生一人一役の係り分担により、公民館主事町社会教育指導員、社会教育主事等の助言を得て、自主的に運営されている。

(4) 婦人ボランティアによる託児

乳幼児学級の開設で、一番の問題は託児問題であるが、婦人ボランティアグループ(婦人教育指導者研修終了者が中心一等による、自主的な協力を得て進められている。しかし、子供の数が多い場合など、託児用の設備、用具等もふじゅうぶんで四、五人では、容易でないようである。

(5) 出席状況

農繁期や豪雪期、また、就労婦人の増加傾向等から、開催日時、託児等には特に配慮しているが、現在までの出席状況は、六〇パーセント前後である、

なお、現在まで、一度も出席しない学級生は一人もいない。また、よいリーダーのいる部落では、自主学習会がもたれたり、出席状況もよい。

 

三、今後の問題

 

(1) 講義中心の学習傾向が強いので、話し合い、体験発表、実習、レク等を有効にとり入れるようくふうをする。

(2) 近隣学習グループの育成をめざし住民の学習意識を高めるとともに、リーダーの養成、託児対策等、積極的に取り組む必要がある。

(3) 生がいの各時期を通して、必要な学習を継続して行い得るよう、生がい教育の体系化を図らなければならない。

 

学習の合間にフォークダンス(明和若いミセス学級)

学習の合間にフォークダンス(明和若いミセス学級)

 

表3 只見家庭教育学級学習計画

表3 只見家庭教育学級学習計画

 

表3 只見家庭教育学級学習計画

婦人ボランティアグループによる託児(只見学級)

 

只見家庭教育学級の「おやつつくり」

只見家庭教育学級の「おやつつくり」

 

 

 


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