教育福島0016号(1976年(S51)11月)-045page
我校のほこり
伊達町立
伊達幼稚園
本園は、昭和四十年四月、五歳児一年保育の幼稚園として、旧中学校校舎に開園され、昭和四十七年十二月、現在の園舎が新築された。
園章は創立十周年を記念し同窓生から作品を募り、当時、中学三年生だった女生徒の作品が選ばれた。
園舎の特徴は親亀と子亀を形どり、職員室から保育室全体が見渡せるようになっている。また、各保育室には便所が設けられ、冬期間の室内はスチーム暖房なので保健衛生、安全面などでたいへん恵まれている。
町の発展とともに住宅の増加が見られ、園児数も年々多くなって新園舎も手狭になりつつある。更に、交通事情の激化、工場の進出などの環境の変化が日々の保育の中にも少なからず影響していることを考慮し、次の三つの事がらに重点をおいて指導している。
一、体力づくり(朝の体操をはじめ、戸外活動の重視)
二、安全指導(親子交通教室、街頭指導、災害時における訓練)
三、自然に親しむ(園外保育や飼育栽培)
幼稚園教育では、これらの内容を別別に切り離して考えることはできない。生活の向上とともに失われつつある自然の中で、自分の手で、自分の身体で経験させることを中心に、たくましく、心豊かな子供たちの育成に努めている。
園舎玄関
保育室内にあるお手洗い
やさしい心を育てる動物飼育
自然に親しむ園外保育