教育福島0017号(1976年(S51)12月)-011page

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(五十二年一月)

(民俗芸能)−南郷村−村芸能祭(十一月)

 

文化のふるさと指定は五十一年度までにのべ十一市町村、現在七市町村が指定されているが、活動の面においては、指定市町村、部門の活動等の影響により指定された市町村、部門のみでなく、近隣市町村、他の部門においても活発な活動がみられ、特に文化団体数の伸びには最近いちじるしいものがあり、いろいろな面において副次的効果も見られる。

 

福島県文化センターの運営

 

現在県文化センターの管理運営は、県直営方式をとらず「財団法人福島県文化センター」に管理委託をしているが、施設管理のほかに財団独自で自主事業を計画している。

 

○財団法人福島県文化センター組織図

○福島県文化センター自主事業

○福島県文化センター自主事業

表4 文化センター自主事業

表4 文化センター自主事業

表4 文化センター自主事業

レニングラードバレエ団福島市公演

 

以上が文化センター独自の事業であるが貸館(各種の大会・展示)の方も連日利用が多い。特にことしは全国的規模の医学会が特に多く、実に八つを数えており、医学会のほかにも同レベルの大会が開かれており、昭和四十五年会館以来最高のラッシュが続いている。

これは同センターの施設が充実しているためで、今後文化センターの利用はますます多くなるものと思われる。

 

指定文化財の保護

 

(重要無形民俗文化財)

御宝殿の稚児田楽・風流

所在地 いわき市錦町御宝殿

保存団体 御宝殿熊野神社田楽保存会

 

御宝殿の熊野神社の八月一日の祭に演じられるもので稚児田楽と風流が中心となり、豊凶占いのおほこたて、豊作祈願のざらっこ(稚児田楽)、豊年感謝の鷺舞、鹿舞、獅子舞などで構成される。ざらっこは、笛、太鼓の鷹子方に対して、からす、うさぎの役がそれぞれ一人、ざらっこ(びんざさら役)六人の計八人の稚児が、四人ずつ向かい合ってびんざさらを摺りながら田楽躍りを展開する。また獅子舞その他のものも地方的特色が顕著であるとともに芸能史的にも価値が高い。

 

(重要有形民俗文化財)

桧枝岐の舞台

所有者 桧枝岐村ほか

 

同村字居平の鎮守神社境内にあり、焼失した古い舞台に模して再建したもので、明治三十年前後の建立と推定され、ブデェ(舞台)またはメェデン(舞殿)と呼ばれる。舞台の中央部に固定式の二重があり、その四方に角柱があって、二重の前後に唐紙を入れることができる。二重の上部は下手半分が物入れになっている。二重より奥はさらに一段高く床が張られ、この部分の床下とともに楽屋に当てられる。舞台上手には座の低い語り場(太夫座)があ

 

御宝殿熊野神社田楽

御宝殿熊野神社田楽

 

 

 


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