教育福島0017号(1976年(S51)12月)-012page
り、その後端に桟敷が仮設される。江戸時代より伝わる村芝居(地芝居)は花駒座と呼ばれいまも熱心に伝習されている。農村舞台の一典型をなすものとして重要である。
舞台 間口七十一・一六メートル、奥行七・〇六メートル、小廂付切妻(背面は寄棟)造り茅葺。
大桃の舞台
所有者 伊南村 馬場徳重ほか
伊南村大字大桃の駒嶽神社の境内にあり、明治二十八年の再建である。舞台前部の両側は吹き抜けになっているが、古くは三方が板壁になっていたといわれる。舞台の中央部には二層になった複式二重が固定されており、上の二重の前後には唐紙を入れることができる。その奥は下の二重の面と同じ高さに床が張られていて楽屋になっている。花道は上演時に設けられる。もとは舞台上手に張り出してゲザと呼ぶ太夫座が常設されていたというが、現在はなく上演時に仮設される。習芝居(地芝居)は明治四十年までで、以後は買芝居を上演する。農村舞台の一典型をなすものとして重要である。
舞台 間口七・六四メートル、奥行八・五六メートル、小廂は切妻(背面は寄棟)造り、茅葺。
桧枝岐の舞台
伊南村大桃の駒嶽神社境内の舞台
(県指定重要文化財)
○梓衝神社本殿一棟 附棟札十二枚
所在地 長沼町桙衝字亀居山九七
所有者 桙衝神社
○旧中畑陣屋主屋一棟
所在地 会津若松市東山町大字石
山字院内一
所有者 (株)会津武家屋敷
○木造聖観音菩薩坐像一躯
所在地 いわき市遠野町上遠野字根小屋四〇
所有者 円 通 寺
○木造釈迦如来坐像一鞭
所在地 いわき市常磐湯本町三函三〇三
所有者 勝行院
○木造吉祥天立像一躯
所在地 会津高田町字高田甲二九六二
所有者 大 山 高
○木造薬師三尊及び十二神将立像十五躯
所在地 会津坂下町大字片門字寺東一〇五四の一
所有者 長 竜 寺
(県指定重要有形民俗文化財)
○会津の製蝋用具コレクション及び製蝋小屋二百二十一点 一棟
所在地 猪苗代町大字三ツ和字前田三三
所有者 渡部 経
(天然記念物)
○護真寺のサクラ
所在地 長沼町大字横田字北ノ後一五八
所有者護 真 寺
○古館のサクラ
所在地 長沼町大字梓衝字古館六六
所有者大河原徳光
○棚倉城跡の大ケヤキ
所在地 棚倉町大字棚倉字城跡二三の四
所有者棚 倉 町
○白山沼イトヨ生息地
所在地 北会津村大字下荒井字中里前二九五〇
所有者建 設 省
以上国指定三件、県指定十一件が昭和五十一年度に追加された結果、県内における指定文化財件数は表4のとおりとなっている。
重要文化財旧滝沢本陣横山家住宅の解体修理
この住宅は、会津若松市郊外旧滝沢村にあり、白河街道に面し、昔のたたずまいをみせている。
横山家は、古くから近郷十一か村の郷頭をつとめたが本陣となったのは寛文以降といわれ、以後会津藩主の参勤交代.領内巡視・藩祖保科正之をまつる土津神社への参詣に際し使用され、戊辰役には藩主出陣によって一時大本営となったところである。
建立年代は明らかではないが福島県