教育福島0017号(1976年(S51)12月)-045page

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わが校のほこり

猪苗代町立

猪苗代町立

市沢小学校・市沢中学校

 

校舎全景

校舎全景

 

教育機器を使用しての複式授業

教育機器を使用しての複式授業

 

本校は、標高七百五十メートルの高原に位置し、秋元湖・レークラインの景観を背景にしたすばらしい自然環境の中にある、小・中併設の小規模校である。

昭和四十八年・四十九年には学習指導における「少人数学級の効率的指導法」の研究を続け、昨年度、小・中ともに「へき地優良校」として表彰を受けることができたが、「複式指導の充実と個別指導の効率化」をめあてに研究を継続しており、研究の基盤となる授業研究、その他現職教育には小・中併設校の特質を生かし、職員がいっしょに研究テーマの追求に当たっている。研究の最終目標は「一人一人の児童生徒をいかにして向上させていくか」にあるが、ただ単に過保護な指導をするのではなく、主体的な学習に取り組ませることを出発点とし、自律的な児童生徒を育てていくことにあり、この意図している点が最近少しずつではあるが見られるようになってきたのは喜ばしい。冬季には積雪が多く寒冷な地域であるが、これを克服し体位の向上を図るべく、夏季にきたえた体力をもとに、スキー指導を重点的に取り上げ、「スポーツ後援会」のバックアップのもと、毎年全国大会に出場し入賞するまでに技能が向上し、児童生徒に「やればできる」という自信と明るさ、活発さが出てきたのは大きな収穫であり「一つの窓口からでも教育は切り開かれる」ことを実践をとおして学び得たことを我々教師は大きな喜びとしている。

 

スキーにはげむ生徒たち

スキーにはげむ生徒たち

業間体育で竹馬のり

業間体育で竹馬のり

 

 

 


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