教育福島0018号(1977年(S52)01月)-030page
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福島の文化財
県指定重要有形民俗文化財
会津地方の寝具コレクション
耶麻郡猪苗代町大字三ツ和会津民俗館
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会津民俗館内における会津地方の寝具コレクション
会津地方の寝具コレクションは、布団類六十六・夜着類十丁炬燵がけ九・寝箱二・枕類十五の計百三点である。
布団はボロフトン・オグソフトンと呼ばれるもので夜着とともに中にオグソを芯として入れることを特徴とし、表裏の織は麻が多く木綿がこれに次ぐ。表は多く型染めである。
夜着は普通来客用に充て、表は木綿で芯は綿のことが多い。布団とともに掛けて用いる。
炬燵がけは昭和二十年頃以降のもので麻が多く木綿が少しある。サキ織りとしサシコは少ない。
寝箱は底にむしろや布団を敷いて寝たこの地方の土座生活の名残で類品が少ない。
枕は花嫁枕・組み枕・箱枕がある。
以上の寝具類はいずれも会津地方で使用地もそれぞれ明らかであり、使用年代はほとんど明治以降大正・昭和にまで及び、ひととおりそろっていてコレクションとして貴重である。
県指定重要有形民俗文化財
会津地方の寝具コレクション
所在地 耶麻郡猪苗代町大字三ツ和字前田三十三の一 会津民俗館
所有者 渡部 蚤
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