教育福島0020号(1977年(S52)04月)-006page

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○小中学校における生徒指導

 

○小中学校における生徒指導

○高等学校における生徒指導

○「非行防止について意見をきく会」の概要

 

はじめに

現在の学校教育においては、生徒指導の充実・強化が強く要望されている。

その背景には、児童生徒の非行の増加--年齢の低下、集団化、粗暴化等があげられよう。それは、社会機構の変貌と、価値観の変化に伴う人間性のひずみもさることながら、進学準備教育の強化などに伴う知育偏重と、その結果としての学業不適応、更には職業教育に対する理解の不足などさまざまな原因によるものと考えられる。

また、親と子、教師と児童生徒の間に温かい人間関係が保たれていないことの指摘も強い。

こうした現状から、改めて生徒指導のねらい--すべての児童生徒それぞれの人格のよりよき発達をめざすとともに、学校生活が児童生徒一人一人にとっても、所属している集団にとっても有意義で充実したものになるようにする--を確認し、それぞれの児童生徒の人間性の、より正常な、より健康な発達を援助し、児童生徒が充実感をもって学校生活がおくれるよう教育指導の展開に更にいっそう努力することが重要となってくる。

そこで、本号では、特に当面する生徒指導上の問題点を中心として取り上げ、その解決について、ともに考えてみたいと思う。

 

 

 


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