教育福島0020号(1977年(S52)04月)-037page

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第2学年 用具・用材準備計画

 

三、指導上の諸方策

 

三、指導上の諸方策

 

(1) 授業の充実

1) 書写学習の手引きの活用

2) 水書板、白塗板、OHPを利用した示範

3) OHPを利用した基準の明示や字形、筆づかい、配置の指導

4) かご字法、骨書法などを併用した字形、筆づかい、配置の指導

5) 批正を随所にとり入れ、考える習慣の育成

・墨液に中性洗剤をまぜてTPに書いたり、TPに中性洗剤を塗って水洗いしたあとに墨液で書いたりくふうしている。

-下の写真は墨液で書いたTP

※上の方は洗剤不足--

 

作品の評価と処理

 

作品の評価と処理

 

(2) 作品の評価と処理

 

(2) 作品の評価と処理

1) 学習カードを利用した自己評価

2) 書写コーナー(廊下の書写専用掲示板)の設置

3) 代表作品の保存(カードケースへ入れて)と次年度の利用

4) 作品袋を利用しての保存(個人ごと)--上の写真はA子の一年から三年九月までの作品--

(3) 行事や日常生活との関連

1) 愛鳥週間に関する校内書写コンクール(本校は野鳥愛護林設定校)

2) 短冊、色紙をはじめ、生活と結びついた硬筆なども取り入れ、生徒の関心を高める。

 

愛鳥週間書写コンクール優秀作品

 

愛鳥週間書写コンクール優秀作品

 

四、教師の姿勢

 

生徒に興味を持たせ、じょうずに書かせるといった場合、指導法の問題もあるが、教師自身の姿勢も重要である。「教師もともに」という認識の上に研究を進めてきた。

(1) 教師の研修を強化する。

1) 自己研修

2) 他校視察や講習会への出席

3) 校内の授業研究と実技研修会

 

(2) 自ら書く習慣をつける。

1) 人に頼まず自分で書く習慣

2) 生徒の前で進んで筆を持つ習慣

 

五、研究を終えて

 

三年間の研究の中で、主題に取り組んだ同人は十三名、だが、今後に残された問題はいぜんとして山積している。しかし、今、それぞれ何かをつかみかけているように思う。生徒の前で震えるようにしてはじめて筆を持った者も今は独り歩きのための一歩を踏み出そうとしている。ただ、この研究がここで終わってしまわないようお互いに戒め合っている毎日である。

 

 

 


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