教育福島0020号(1977年(S52)04月)-046page
わが校のほこり
都路村立
岩井沢小学校
校舎全景
VTR利用の授業風景
阿武隈の分水れいを東に越した出あいに、ひときわ目立つ鉄筋三階建ての校舎が建設されて十年になる。そのころ四百名ほどいた児童が、現在は百八十三名という過疎のへき地校である。
昭和五十年度、県山村教育研究会中通り地区大会の会場となり「ひとりひとりの学習意欲を高め学力の向上をはかるには、教育機器をどう活用したらよいか。」というテーマで、実践の成果を公開した。この研究の中心は、機器を活用して、学習経験の拡大を図りながら、学習意欲と自主性を高めることを意図したものである。
一方、創立百周年記念事業で、カラーTV、VTR、シート式磁気録音機を設備し、更に五十一年度は、学校放送の利用と個別指導に中心をおいて研究を進めてきた。
本年度は、県教育委員会より「へき地教育研究学校」の指定を受けたので、これを契機に、今までの成果をふまえながら、十三名の職員が新たな気持ちで研究に取り組んでいるところである。
マラソンコースの体力づくり
SFを使っての学習
地域の協力も積極的である。例えば五・五ヘクタールの学校林の管理は、三十年来続けられており、優良PTA・学校植林優良校として表彰も受けている。また、昭和二十五年に設立した子供郵便局は、岩井沢郵便局長の協力を受けながら、再度、表彰され、毎月の貯金日には、貯蓄という実践をとおして、貯蓄心のかん養を図っている。