教育福島0021号(1977年(S52)06月)-034page

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わが町の社会教育

 

体育協会の育成と体力づくり

 

矢吹町教育委員会

 

はじめに

最近の傾向として、社会体育に対する住民要求は高まる一方である。

矢吹町についても同様で、社会体育振興の意味でたいへん喜ばしいことであるが、それに対応できるだけの施設指導者の不足が、スポーツ振興審議会委員・体育指導委員の間で大きな問題としてあげられている。

こうした問題をどう考え対処していくかが今後の課題であるが、当町の活動状況を述べてみたいと思う。

 

一、指導者の育成

指導者の不足は当町の悩みであるがこの問題を解決しようと県、県体育協会等の主催する指導者の講習会などに多くの参加者を募っているが、決まった人たちだけの希望が多く、そのため一人の人がいくつもの指導に当たるということになってしまっている。

 

ジュニアリーダー講習会(猪苗代湖)

 

ジュニアリーダー講習会(猪苗代湖)

 

そこで町としては、独自の指導者養成講習会を開催し、町のみに通用する指導員証を発行している。この講習会は午前・午後に分け、午前は指導者としての心がまえ(講義)、午後はレクリエーション・野外活動・球技等に会場を分け、実技の指導を実施している。

これらに参加する人たちは、町体協町内各職場、PTA、子供会育成会、高校生等幅広く、今後の活動に大きな期待をしている。

 

二、空地の利用

町には施設が少ないせいか、空地を利用しスポーツを楽しんでいる人たちが意外と多い。一昨年前の話であるがある区長から広場にバレーコートを造りたいということで相談を受け、コート造りを協力した。そこでバレーボール大会を開催し、この大会を広報したところ、反響があり他地区でも空地を利用してのコート造りが進められてきた。主に神社の境内、住宅地区の空地で、現在五か所に広場ができ、他にもこうした空地の利用や、土地の借用ができるよう行政としても努力をしている。

 

三、在学青少年教育

在学青少年の健全育成のため、スポーツ少年団の組織化、ジュニアリーダーの養成に力を入れている。スポーツ少年団については、現在三団体がスポーツ少年団として活動しているが、今後多種目を組織化するよう体育協会に呼びかけ、指導者の育成に努めている。

ジュニアリーダー養成については、年間スケジュールを決め、小学五年生から中学生・高校生を対象に、参加者を募り行っている。内容は野外活動を主として行い、竹細工、昔の遊び、そば作りなどを取り上げ、修了した者にはジュニアリーダー指導者のバッチを与えているが、指導者として活躍するには二〜三年はかかりそうである。

 

四、体力づくり・健康づくり

現代は文明の発達に伴い、体を動かすということを忘れ、機械に頼ることが多くなって来ている。そのため、体力づくり運動がさけばれている。当町は三年前に県より体力づくり推進指定町村となったことをきっかけに、体力づくり運動を進めて来た。例えばオリエンテーリング大会の開催(昭和五十一年度公認コース完成)、探鳥会やいも煮会とを抱き合わせての歩こう会、公民館で実施している婦人学級、一般等を対象とした壮年体力テスト等を行って来た。

 

 

 


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