教育福島0021号(1977年(S52)06月)-035page

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また、病気はいくつもあるが、健康は一つしかないといわれるように、まず健康が第一と考え、健康づくり教室も開校した。この教室は医学的・栄養学的・体育学的の三面から考え、町の機関である保健係とタイアップして医師や栄養士、体育指導員の協力により実施した。参加者は主に高齢者・主婦・現在病院に通院しているかたなど百数名で、直接我が身に関することだけに真剣に学習していた。今後、社会教育と関連のある町機関とタイアップし、お互いに意見を出し合い町民の健康を考えて行くよう努力している。

 

婦人学級体力テスト

 

婦人学級体力テスト

 

オリエンテーリング公認コースオープン大会

 

オリエンテーリング公認コースオープン大会

 

五、体育協会とスポーツ教室

今まで行ってきたスポーツ大会のほとんどは、町が中心となり実施してきたが、三年前よりこれらスポーツ行事が体育協会に委託されるようになり、特に町民体育祭は単一種目協会で主管するようになってきた。そのためか大会運営はスムーズに行われ、単一種目協会はもとより体育協会が独立して行く上で大きく役立っている。

また、体育協会では初心者を対象としてスポーツ教室を開催し、基礎を習得させる一方、参加者には自主的団体として活動して行けるように指導・助言をしている。

現在ではこうした団体が芽生え、未組織団体の育成に大きな力となっている。

 

六、三鷹市とのスポーツ交流

当町と、東京三鷹市とは六年前より姉妹都市になり、子供会の交流や、スポーツ交流等が盛んに行われている。スポーツ交流については三年前から行われ、 一年おきにお互いが訪れ親睦を深め、技術の交流も行っているが、当町ではすべてが指導される立場にあり技術の向上に大いに役立っている。三鷹市は社会教育についてはかなりの先進地であり、大いに社会体育振興の上で、大きな影響を当町に与えている。

 

七、今後の社会体育

社会体育を進める上で、大きな問題としてあげられるのが、第一に施設設備の充実、第二に指導者の育成、第三に未組織団体の育成等である。

施設設備については、スポーツ振興審議会などでも検討され、現在では総合グランドの建設が進められ、プールも来年度には完成の予定である。

指導者の育成については、町・県体育協会が主催する指導者養成行事に積極的に参加させて行くよう努力している。

未組織団体の育成については、昭和五十二年度の社会体育努力目標にもあるごとく、「社会教育」を合い言葉に、体育指導員、スポーツ指導員、地域の指導者によって地域に入り、スポーツ活動の普及に努めるよう考えている。

また、スポーツ活動を行う上で危険が伴うので、団体・自治体単位でのスポーツ障害保険の加入も進めていくよう、努力しているところである。

 

 

 


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