教育福島0021号(1977年(S52)06月)-037page
四、生徒一人当たりの教育費はいくらになっているか
学校教育費が生従一人当たり年額としてどれほど支出されているか、また社会教育費や教育行政費が、人口一人当たり年額としてどれほど支出されているかを示すと表3のとおりである。
図5 生徒一人当たりの学校教育費の推移
図6 教育費と行政費の推移
これを、見ると生徒一人当たり教育費が最も高いのは盲・ろう・養護学校であり、次いで定時制高校となっている。
また、生徒一人当たりの教育費は教育分野によってかなりの差が見られるがその推移は図5に示すとおりである。
五、県・市町村別にみた教育費は、それぞれの行政費に対してどのような比率を占めてきたか
県・市町村の各財政主体を単位とした教育費と行政費との関係を示すと、表4及び図6のとおりである。
県の行政費に占める教育費の比率を見ると、昭和四十八年度からその比率は上昇しているが、市町村の行政費に占める教育費の比率はここ十年では最も低くなっている。
表3 教育分野別の生徒(又は人口)1人当たりの教育費
表4 教育費と行政費の推移
六、寄付金は、どの程度になっているか
教育費の財源としては、国庫補助金県支出金、市町村支出金、地方債のほかに、寄付金がある。昭和五十年度の寄付金総額と総教育費に占める比率及び生徒一人当たり寄付金を教育分野・学校種類別に示すと表5のとおりである。
表5によると、寄付金は総教育費の約〇・九%を占めている。この比率を学校種類別にみると、全日制高校が最も高くなっている。
寄付金が、学校種類別においてどのように使われているか、それぞれの支出項目別の構成比を見ると、表6のとおりである。
寄付金の使途は、学校種類によって異なっており、小学校では「設備・備品、図書購入費」、幼稚園、中学校では「教授費」の支出割合が高い。
表5 教育分野別寄付金総額と生徒(又は人口)1人当たりの寄付金
表6 支出項目別にみた寄付金の構成比(%)