教育福島0022号(1977年(S52)07月)-021page
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2) 福島県総合体育大会
福島県総合体育大会は、昭和二十三年県教育委員会と福島県体育協会が国民体育大会の予選会を中心として第一回大会を開催し、以後五地区の輪番制を原則とし、昭和五十一年には第二十九回大会が開催された。
この間、昭和四十三年には、普及的な種目である家庭バレーボール、壮年ソフトボールも加えられ、スポーツ少年団体育大会も同時に開催され、県民スポーツの祭典として、本県のスポーツ普及振興に果たした役割は大きいものがある。
本年の第二十回大会からは、開催基準要項を改正し、新しい形で実施することになった。
この新しい県総合体育大会の大きな特徴は、国体に直接つながる国体予選会を中心に、スポーツ少年団体育大会を、正式に県総合体育大会の中に組み入れ、更に従来実施してきた家庭バレーボール、壮年ソフトボールの両種目に普及的な種目一〜三種目を新たに加え県民スポーツ大会として位置づけ、三本の柱として実施することにした。これは、少年層から壮年層までの幅広い県民各層の多数の参加を求め、文字どおり県総合体育大会とよべる大会にすることをねらいとしたものである。
3) 市町村におけるスポーツ行事
市町村が地域住民を対象として行っているスポーツ行事は多様であるが、地域住民スポーツ活動振興指定市町村の例によると、図4にみるように種目別球技大会(野球、バレーボール、テニス、サッカーなど)が年四回、運動会、体力テスト会、球技以外の競技会、野外活動の会が年一回〜二回程度開催されている。
スポーツ教室は、市町村がスポーツ経験の少ない人や、平素スポーツを行う条件に恵まれない人に対し、施設、指導者、活動プログラムなどの条件を整えて開設するものであり、スポーツの普及に大きな役割を果たしている。
開設種目は、バレーボール、卓球、テニス、バドミントン等が多い。また各人の体力や運動能力の現状を確かめるためのスポーツテストも各地で開催されている。
4) 国民体育大会
国民体育大会は、昭和二十一年日本体育協会が第一回大会を主催し、その後、国と開催地都道府県が主催者に加わり、毎年都道府県持ち回りで開催され昭和五十一年に第三十一回大会が開催されている。
国民のスポーツの祭典としての国民体育大会が、我が国のスポーツの普及振興に果たした役割は大きいものがあるが、開催規模が拡大し、大会運営も華美になってきたため、昭和五十年第三十回大会以来開催県の実情にあった大会とし、その準備、運営が質実なものとなるよう、関係者の間で努力がなされている。その結果開催基準要項が改正され、昭和四十八年からは参加人員について、昭和五十五年からは実施競技種目数について、弾力的に運営されるようになるなど改善が図られている。
図4 市町村におけるスポーツ行事実施状況
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(注) 1市町村における年間平均実施回数である。
(文部省体育局調べ 昭和49年)
昭和四十七年以降、本県が派遣した人員は次表のとおりである。(表2)
5) 東北総合体育大会
東北総合体育大会は、東北地区のスポーツを振興し、地域住民の体力増強を図るとともに、東北六県の親善と交友を深め、健康で文化的な生活の確立に寄与する趣旨のもとに、昭和四十九年から行われている。
第一回大会は岩手県、第二回大会は秋田県、第三回大会は宮城県で開催された。第四回大会は、昭和五十二年度全国高等学校総合体育大会のリハーサル大会として、本年八月福島県で開催される。第三回までの派遣人員は表3のとおりである。
表1 福島県総合体育大会の沿革
回 年度 開催地 参加人員 回 年度 開催地 参加人員 1 23 県北地区 3,804 16 38 県南地区 6,870 2 24 県北地区 3,787 17 39 会津地区 7,000 3 25 会津地区 5,435 18 40 相双地区 6,800 4 26 県南地区 6,270 19 41 県北地区 9,445 5 27 石城地区 7,248 20 42 いわき地区 6,851 6 28 県北地区 7,315 21 43 県南地区 9,663 7 29 会津地区 6,735 22 44 会津地区 10,426 8 30 県南地区 5,390 23 45 畑双地区 10,819 9 31 石城地区 5,670 24 46 県北地区 11,346 10 32 県北地区 6,892 25 47 相双地区 11,563 11 33 県南地区 6,350 26 48 いわき地区 12,000 12 34 会津地区 6,746 27 49 会津地区 13,437 13 35 県北地区 5,780 28 50 県南地区 13,863 14 36 相双地区 5,870 29 51 県北地区 13,400 15 37 石城地区 5,642
表2 国体派遣人数
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