教育福島0022号(1977年(S52)07月)-044page
![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() |
福島の文化財
県指定重要有形民俗文化財
南会津地方の木地資料
南会津郡田島町 奥会津地方歴史民俗資料館
![]()
奥会津地方歴史民俗資料館の木地資料
会津地方の山地には、古くよりろくろを用いる木地(きじ)を挽(ひ)く木工業がある。昔は毛綱を用いてろくろを回したというが、その現品は見つからない。麻なわなどで手で挽いた回転棒をじき棒という。手挽きから足踏み、水車利用、電動力ヘと発達して、地方都市の手工業になった。
ろくろにかける前の、伐採からあらかたをつくる用具、手で挽いたじき棒を中心化する各種用具から水車動力、電動力ヘ発達した用具、特に細かな仕上げの用具がさまざまそろっている。これら一貫した木地挽き用具が、その各製作段階の製品とともに収集してあり、その木地資料総点数は五百十七に及び、各番号を付して、その写真台帳とともによく整理してある。また、その製作過程及び変遷を、用具の系統によって明らかに読みとれるよう収集品を配置している。
これらの木地資料は、南会津地方の古くからの伝統木工業の民俗文化財として価値が高い。
県指定重要有形民俗文化財
南会津地方の木地資料
所在地 南会津郡田島町大字田島字丸山四六八一の三 奥会津地方歴史民俗資料館内
所有者 南会津郡田島町大字田島字谷地甲三四 佐藤耕四郎
![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() |