教育福島0024号(1977年(S52)09月)-006page

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特集

 

特集

 

学習指導の展開(2)

 

はじめに

 

学習指導の展開については、本誌六月号、「学習指導の展開」(1)で、小中学校の国語、社会、算数・数学、理科、音楽を、高等学校の国語、数学、音楽を特集しましたが、本号では、「学習指導の展開」(2)として、小中学校の図工・美術、体育・保健体育、家庭・技術家庭、外国語、道徳、特別活動と幼稚園、高等学校の理科、保健体育、商業について掲載しましたので、六月号と併せて活用願います。

 

小学校・中学校

 

図画工作

美  術

 

図画工作科では、今年度の指導の重点として、

一、適切な造形活動ができるよう学習内容を構成し、指導計画の改善に努める。

二、造形的な見方、考え方、表現のし方を高める授業の展開に努める。

三、施設・設備を計画的に充実し、表現や鑑賞の活動を充実する。

以上三つの柱におさえてあるが、美術科についても同様の考え方に立っている。

図画工作科、美術科においては、造形的な見方、考え方、表現のし方を高めることが中心的なねらいであり、そのためには、常時児童生徒の実態に応じて学習指導のくふう、改善が必要とされるところである。日常の表現活動の指導から主な問題点をあげてみると

〇 児童生徒の発想を豊かにするための手だてがじゅうぶんでない。

〇 表現活動において、一人一人の児童生徒に適切な助言や援助が行われていないことが多い。

〇 一人一人の児童生徒の表現活動の傾向をとらえたり、また、指導法の改善を図るための評価がおろそかにされがちである。

などとなっている。

そこで、児童生徒の造形能力を高めるために、特に重要と思われる導入段階の発想の指導、及び表現過程における個別指導、さらに評価の生かし方等について、指導の観点や留意事項を述べてみることにする。

 

 

 


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