教育福島0024号(1977年(S52)09月)-008page

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した流れのなかで行われるものである。

日常行われている評価の状況をふりかえってみると、学習の結果としての作品についての評価にとどまっている傾向が多いように思われるのである。造形的な見方、考え方、表現のし方を効果的に高めるためには、表現活動の過程における評価を積極的に取り入れそれに基づいて指導計画の改善をしたり、指導法をくふうしていくことが必要である。

(一) 評価の留意事項

1) 個人的な傾向をとらえ、それを認め、伸ばすような指導と評価にする。

2) 発想のし方、表現法のくふう、表現過程における追求の姿をとらえる。

3) 評価の観点を明確にしい評価基準の適正化に努める。なお教師自身の鑑賞眼を高めるよう、児童作品の研究に励むようにする。

 

体  育

保健体育

 

一、体力を高める。

二、運動技能を高める。

三、保健学習の充実を図る。

四、事故を防止する。

の四つを昭和五十二年度小・中学校共通の指導の重点事項として掲げている。その中で、小学校においては、「運動の正しいしかた」を身につけさせ、各種の運動の基礎的な能力を養うとともに身近かな健康生活に必要な知識を習得させること。中学校においては、「運動実践の方法」を身につけさせ、各種の運動能力や基本的な運動技能を養うとともに、健康は、日常生活における行動や環境と深くかかわっていることを理解させること。これらのことをそれぞれ強調している。

毎時の授業の中で、小学校では、運動の正しいしかたを身につけさせ、「楽しく充実した授業の展開」を、中学校では、運動実践の方法を身につけさせ「意欲を高める授業の展開」を図るためにはどのような点に努力をはらわなければならないか、過去の指導を反省しながら努力事項をあげてみたい。

 

小 学 枝

 

楽しく充実した授業の展開

◇指導上の努力事項

一、子供をよく見つめ、楽しく充実した授業を展開する

(一) 「ねらい」を焦点化し、具体化すること。

「ねらい」は児童の実態や運動の特性をふまえて、一単位時間に児童がいっしょうけんめい努力すれば到達できるものを設定する。

(二) 授業を効果的に展開するためのきまりや約束は、確実に身につけさせ習慣化させること。

(1) 低学年では、きまりよく行動するしかたを具体的に指導する。

(2) 中学年では、グループのきまりをしっかり指導する。

(3) 高学年では、納得させながらきびしく指導する。

(三) 説明は短かくタイミングよく、活動のさせ方は動いてわからせること。

特に低学年では、内容の理解や活動のさせ方について、動きをとおしてわからせることが必要である。

つまずいたときは繰り返させることがたいせつである。

(四) 運動量を豊富にし、児童がじゅうぶん運動したという満足感を与える こと。

(五) 児童が、課題に向かって安心して全力で取り組める場面設定のくふうをすること。

このことによって、効果的に学習を進めることができ、児童が意欲をもって課題に取り組むことができる。

(六) 一人一人の活動の状態を見つめ、適切な指導をすること。

特に体力や技能の劣る児童には常に意を向けて、一人一人に応じた認め方をくふうする必要がある。

(七) 確かな記録を計画的にとりつづけること。

授業の記録は、技能の伸びだけでなく協力などの態度についても、時間・労力をかけずに容易にとれるものである。次時の課題や活動にすぐ生かせるくふうが必要である。

(八) 授業のまとめは、単位時間の評価であり、毎時欠くことの出来ないものであること。

このことは、児童の声をひき出しての反省と次時の課題を確認させるたいせつなものである。

 

二、教師は、その運動の技能のしくみ高め方、子供の発達とのかかわりあい等を知って指導する

(一) 児童の学習意欲を高め、効果的な助言をするために、教師は自ら体験すること。

(二) すぐれた指導者の授業を見る機会を設けること。また、毎時の授業を自己評価し、自分でできるものから始め、記録にとどめ指導の改善に努めること。

(三) 自己の研修を深めること。

 

中 学 校

 

意欲を高める授業の展開

◇指導上の努力事項

一、ねらいを明確にし、その達成に努めること

(一) いかに具体的なねらいであっても思いつきや「感」に頼っては、確かなねらいとはならない。

特に、示したねらいと、その成就の程度、活動のさせ方と、その量や生徒の様子などの記録をとるよう努

 

 

 


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