教育福島0024号(1977年(S52)09月)-017page
の重点化を考慮した。なお、この場合も年間指導計画との関連を重視し、その中で、本時はどの段階を重視するかを定めて、その手法の位置づけを定めた。
また、いっせい、グループ、個別等の学習形態の相互関連を重視し、適切な配慮をした。
4) 「留意事項」には、チェックポイントに対する配慮や、実験中B系列や、C系列に分岐したグループに対する誘導の準備となる教育機器、補助実験器具、資料などの準備内容を明確に記載した。
このための配慮は、この授業を成功に結びつける最も重要なものと考えた。
以上のような指導計画を作成し、授業に臨んだ。
(二) 学習の流れと生徒の反応
第2図に示した指導案の形式によりいくつかの題材について授業を試みた。
この結果を従来までの授業と、二〜三の比較をしてみたい。
指導を個別化するための指導案と実施状況 〈第2図)
1) 生徒の学習活動についてみると個々の学習活動量が多くなり、それぞれ目的意識を持ち、生き生きと参加している様子が見られた。そのため、机間巡視等による生徒への対応が非常に忙しくなる。これは、理科を得意としていない生徒が、積極的に活動するため、教師との対話が特に多くなったことによるものであり、学級全体のムードに非常に明るいものが見られることによるものである。
2) この授業形態では、教師はもちろん、生徒自身が自己の学習の流れの