教育福島0024号(1977年(S52)09月)-023page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

「本支店間の取り引き」

〈指導事例その二〉

 

〈指導事例その二〉

「支店相互間の取引」(この項省略)

〈指導事例その三〉

「合併B/Sと合併P/L」(四時間)

「合併B/Sと合併P/L」(そのー)

 

「合併B/Sと合併P/L」(そのー)

「合併B/Sと合併P/L」(その二)

 

「合併B/Sと合併P/L」(その二)

三、おわりに

 

三、おわりに

 

以上三つの事例をあげたが、日ごろ指導していて感じることは、簿記科目を指導する場合には、一時間の授業の中に教師が説明する時間と、そのほかに、生徒に問題を解かせるドリル学習の時間を必ず毎時間設けてやることが必要なことである。

生徒はドリル学習において、教師の説明を問題をときながらたしかめ、疑問を解決しようとしてわからない生徒はわかる生徒にたずね、わかる生徒は教えて、正答を導き出そうと真剣に取り組んでいる。小声での自由討議、自由に席を立ってもよいとしているこのドリル学習の場面には、わからないなりにも学習の主体者としてのいきいきした生徒の姿があり、活気が感じられる。また、教師のまとめの発問に対して、たしかめようとする生徒の反応が返答やノートの要点をまとめる確認動作にはっきりうかがわれる。

なお、ここでは学習目標に対する評価のとらえ方や、評価の結果を次時の授業に生かすにはどのように結びつけていったらよいか、などについて不備なので、今後それを合わせてさらに研究していかなければならないと考えている。

 

簿記会計について二人の指導事例を紹介したが、生徒の学習意欲を喚起し生き生きとした学習活動を展開するための創意くふうは、他の科目分野においても多くの先生がたによって研究努力が続けられている。「『教える』という仕事は、『わからない』状態から『わかった』状態へ推移し得るように情報を与え、知的活動を喚起し、誘導することである」(東洋教授)とすれば、そのための手順を、どのように準備し、どのように実践するかは、今後とも『教える』人々の最重要課題であり続けるだろう。

 

最後に、せっかく論稿をいただきながら紙幅の都合で割愛せざるを得なかった諸先生の労に謝しつつ紹介しておきたい。

 

「商業一般において、導入時に中学校の教材を活用した指導事例」

若松商業高等学校教諭

独鈷悟

「商事の効果的班別指導」

保原高等学校教諭

引地洲夫

「自作ノートを活用した、商業法規の効果的指導法について」

若松商業高等学校教諭

横山俊雄

以上である。

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。