教育福島0025号(1977年(S52)10月)-034page
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わが市の社会教育
婦人教育の振興をめざして
福島市教育委員会
一、はじめに
婦人を対象とする社会教育は、青年対象の学習活動、育成助長方策とともに、戦後の社会教育活動の二つの流れとして、各地域において活発な事業が展開されてきた。
しかし、社会情勢や家庭生活の変化により、婦人を取りまく問題も複雑化してきて、婦人教育施策の展開に障害が生じてきているのが現状である。
福島市においても同様で、婦人教育の振興を考えるとき、さまざまな現実的な問題があり、これらにどのように対処していくか、本市の状況と今後の方策について述べてみたい。
二、婦人教育の現況
(1) 婦人学級
現在市内の小学校区に一学級を原則として五十学級(小学校実施機関十三公民館実施機関三十七)を開設し、年間の平均学習時間三十六時間程度のプログラムで、学習活動に取り組んでいる。
また、各婦人学級の連絡、協調をはかるために「福島市婦人学級連絡協議会」が組織され、全市的な婦人学級の行事及び情報交換の機会がもたれている。
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飯坂地区婦人大会
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福島市婦人学級リーダー研修会
(2) 婦人団体活動
市内における十八の単位婦人会が参加して「福島市婦人団体連合会」が組織され、地域単位会の連けい、市民憲章の推進と実践、ボランティア活動などのほか、今年度で第六回を迎える婦人大学講座の開設を計画している。
三、福島市の婦人教育施策
(1) 婦人教育指導員の設置
市全体の婦人教育振興を図るために婦人教育指導員設置制をとり、活動、を促進している。二年の任期で、婦人教育や団体活動の学識経験者の五名に委嘱し、公民館事業、関係機関、婦人団体との連けいによる育成指導、学習グループ活動の助言指導に当たっている。
(2) 婦人学級リーダー研修会
各婦人学級のリーダーを対象に、学習活動の方法・リーダーの役割などの研修、学級運営の共通理解を図る。今年度は七月八日に開催した。
(3) 婦人学級研究集会
市内の各公民館を会場に、該当館管内ごとに、生活課題、地域課題の研究と、学習内容への取り組みを研究協議し、婦人学級全体の充実に役立てる。
(4) 婦人学級生大会
それぞれの学級における運営や学習活動の成果、意見発表と交歓をもち、婦人学級の全市的波及効果を図る。
(5) 婦人学級担当者会議
年間に三回を計画し、婦人学級主事に委嘱している小学校教師、公民館主事の会議をひらき、学級の運営指導上の問題、学習展開の方法等を研究し、学級担当者の共通理解を図る。
(6) 婦人団体代表者懇談会
市内の婦人団体、グループの代表者による会合を開催し、団体活動の現状組織運営の問題等について状況報告、相互理解と協調を図り、団体等の振興
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