教育福島0026号(1977年(S52)11月)-027page

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(2)学期始め

(3)新年を迎えて(図1)

○えとのカットなどを使って決意を。

(4)父の日・母の日(図3)

〇学級に欠けた児童がいる場合は発行しない。

(5)修学旅行・見学学習の記録文

(6)読書感想文(図4)

〇年二回から三回、うち一回は課題を与えて。

(7)社会科に関するもの。

(8)道徳に関するもの。

○身近な生活の中から取りあげて資料として授業に使う。

(9)日記文

○日記は毎日必ず書かせ、必ず読んでやることにしているが、その中から何回分かを選んで文集に。

(10)詩集・俳句集・短歌集

○新聞などにも投稿して発表の場を広げてやる。

※本年度、六月から九月まで、朝日新聞「小さな目」に学級で九名入選掲載。

(11)手紙文

○文集のほかに個人でも一人五通ぐらい出すので町長や教育長、警察官、交通指導員等から直接返事があり児童も喜んでおり、また消防署長などは学級を訪れ講話もしてくれた。

(12)懇談会資料集(図5)

○両親学級等に児童の実態や大人への要望等をまとめて文集にする。

 

図5 懇談会資料

 

図5 懇談会資料

 

(13)反省文(図6)

〇学期末・夏休み・冬休み・年度末。

○その中に児童個人の活躍の様子を表にしてまとめる。その場合全児童が項目に入るように配慮する。

 

図6 反省文

 

図6 反省文

 

(14)卒業文集(図7)

○今まで八冊発行しているが、その中に必ず一人一人に担任から見た印象や将来へのアドバイス等を一人当たり原稿用紙一枚から三枚分書いてはなむけとしている。

 

図7 卒業文集

 

図7 卒業文集

 

七、本年度発行

(四月から九月現在。五年二組)

○第一集、ねがい(四月)

○第二集、ありがとう おかあさん

○第三集、自分を見つめて(五月)

○第四集、詩集(六月)

○第五集、心に残った本(七月)

○第六集、「むねつまりなし」を読んで

○第七集、一学期の反省(七月)

○第八集、夏休みの思い出(九月)

 

八、児童の感想(原文のまま) 五年

○…友達の気持ちや考えがよくわかるようになってきた。…

○声に出しては発表できないが、心の中で思っていることがはっきり書けるのでとてもよいことだと思います。

○…だんだん字や文章がうまくなった。と家の人にほめられた。…

○ぼくの考えていることが家の人や、友達にわかってもらえるのでよい。

○ほかの人に見られるのがはずかしい。

 

九、保護者の感想(原文のまま)

○…五年生ぐらいになると、なかなか心理的な面がわからないことが多いのですが、同年輩の子供たちの考え、様子がよくわかりたいへん参考になります。…

○作文の能力を高めるために大へん役立っていると思います。また将来の良い思い出となると思います。…。

○…、この文集は自筆、ということでも子供、父兄に何かを考えさすことになります。…

○…、自分の子供が漢字を使わないのに驚きました。…

○…、第一集を読んで子供たちとともに進んで行こうと考えましたが成長の早いのに驚いています。

「子供の心を知りたい。いっしょについていきたい。」親のねがいです。…

 

十、おわりに

第七集発行のとき保護者からアンケートを求めたら、翌日、実に三十二名(在籍三十五名)から回答があった。

そのほとんどが、とてもくわしく感想を寄せてくれた。

ささやかであっても教師が努力をすれば保護者も心から応じてくれるものだと、報われた思いが深かった。

 

 

 


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