教育福島0026号(1977年(S52)11月)-028page

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わが町の社会教育

 

いとしのわが子よ健やかに

 

田島町教育委員会

 

一、はじめに

田島町の乳幼児家庭教育学級は、昭和四十九年度から県補助学級として開設され、現在五十二年度は第四期目にあたる。町中央公民館において実施している本町唯一の乳幼児学級であり、対象は幼児(三歳児以上)を持つ母親とし、年間三十時間以上の学習会を計画している。

さて、当学級活動のなかで特色ある諸点について具体的に述べてみたい。

 

二、全体計画の策定

開講前に教育委員会及び公民館の指導関係者、学識経験者並びに前年度の学級生代表者によって企画委員会を構成し、およそ次の視点にたって全体計画を作成する。(表1学習活動計画は全体計画の一部)

◎学級の基本的な学習内容としては次の三つのことがらから考える。

・家庭で親のなすべき教育のあり方

・社会人に必要な思想と生活技術

・郷土の歴史と文化(郷土の歴史学習計画 年間7回)

◎作成にあたっては次のことがらを考慮する。

・前年度実施した学習活動の反省事項

・地域社会の要求と婦人の希望学習など(調査アンケート)

・現時代に即応した諸条件など

 

学習計画を協議する運営委員会

 

学習計画を協議する運営委員会

 

町内文化財めぐり(鴫山城跡をたずねて)

 

町内文化財めぐり(鴫山城跡をたずねて)

 

三、学級の組織と運営・活動

学習は与えられるものではなく、学

 

表1 昭和52年度乳幼児家庭教育学級学習活動計画

学習課題学習内容時間学習方法
4開講式●開講式
●館内見学と使用心得
●入級事務
●学習計画,運営組織説明
2.0●説明
●話し合い
5学級運営組織づくり●自己紹介とレク
●係決定と係活動
●組織づくり
●委員長,班長選出
2.5●説明
●話し合い
6文化財めぐりと楽しいつどい●町内文化財めぐり
●自然のなかの子供をかこんで楽しいつどい
4.0●見学
●説明
●話し合い
7話し方と司会の方法●子供とことば
●効果的な話し方
●司会の技術
※郷土の歴史
2.5
(4.5)
●講話
●実習
8家庭教育と母親の役割●家庭における母親の存在と役割
●成長発達に応じた指導法
●性格づくりと個性の伸長
※郷土の歴史
2.5
(4.5)
●講話
●話し合い(映画)
9楽しいレクリエーション●楽しいフォークダンス
●子供と母親のゲーム
●室内球技のルールと実技
2.5●説明
●実技
10家庭生活の望ましいあり方●しつけの場としての家庭
●語らいの場としての家庭
※郷土の歴史
2.5
(4.5)
●講話
●話し合い
●映画
11栄養と料理●子供と栄養
●子供に喜ばれるおいしい料理
4.0●説明
●実習
11母と子の読書●絵本の選び方と見せ方,読ませ方
●文学の読み方と鑑賞法
※郷土の歴史
2.5●講話
●話し合い
12病気予防と健康管理●日常生活における保健衛生
●子供の病気と予防法
●救急法
※郷土の歴史
2.5●講話
●話し合い
●実技
1楽しい音楽のつどい●子供と母のつどい
なつかしい歌,美しい歌
※郷土の歴史
2.5●説明
●実習
2閉講式●閉講式
●学級事務整理
●反省会
2.0●説明
●話し合い

「話し方」「家庭教育と母親の役割」「家庭生活の望ましいあり方」については特別学習として時間を特設する。

 

 

 


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