教育福島0026号(1977年(S52)11月)-030page

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わが村の社会教育

 

乳幼児の健やかな成長を願って

 

白沢村教育委員会

 

一、はじめに

本村は安達郡の南端に位置し、郡山市、二本松市及び本宮町に接する純農村である。

昭和三十年に二か村が合併して誕生した村で、当時は一万一千人を越えていた人口も、年々減少の一途をたどり現在では八千六百人にすぎない。

農業の中心は養蚕、水稲、畜産、葉たばこであるが、近年村内に誘致した企業あるいは近隣市町村への就業者が増加し、ほとんどが兼業農家である。

村内の教育施設は、中学校二校、小学校三校、それに各小学校に併設された幼稚園が三園ある。

社会教育施設としては、公民館が一館、分館六館、体育館一館、運動場二か所があり、本村の社会教育並びに社会体育活動の拠点となっている。

 

アナライザーを使っての学習

 

アナライザーを使っての学習

 

講師を囲んでの話し合い

 

講師を囲んでの話し合い

 

二、家庭教育施策の沿革

昭和三十九年度より各小学校単位に家庭教育学級を自主開設してきたが、四十、四十一年度には補助事業として、新入児童の親を対象に三学級を開設した。

その後、対象者を小学校入学前年の幼児の親、幼稚園児の親、三歳児の親としてきたが、一貫して幼児期における家庭教育を重点にした学級を開設してきている。

昭和五十年度よりは「乳幼児学級」として補助事業によって、幼稚園入園前年の幼児(四歳児)の親を対象に開設し現在に至っている。

本村における家庭教育学級開設の基本方針は、幼稚園児及び小・中学生の親に対しては、それぞれのPTA活動の教養講座の中に、家庭教育に関する課題を積極的にとり入れ、自主的に学習することを助長し、何らの組織にも属さない四歳児の親に対しては、幼児期における家庭教育の重要性を認識させ、心身ともに健やかな子供の成長を願うところにある。

そのほか、婦人学級として若妻(結婚二年目までの婦人)を対象としたもの一学級、二十歳代〜五十歳代を対象としたもの六学級、五十歳代以上を対象としたもの四学級を開設し、それぞれの年代に応じた家庭教育に関する内容を盛り込んだ学習活動を展開している。

 

三、乳幼児学級

開設機関 白沢村教育委員会

実施機関 白沢村公民館

開設場所 白沢村公民館及び各小学校

対象者 昭和四十七年四月二日〜四十八年四月一日までに生れた幼児をもつ親

開設期間 昭和五十二年六月〜五十三年二月

学習時間 年間八回 二十時間

学習方法 年間八回のうち三回は合同学習とし、五回は各小学校ごとの分散学習とする。分散学習の際は、幼児を連れて出席し、幼児

 

 

 


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