教育福島0026号(1977年(S52)11月)-033page
図2 生徒・保護者間における進路意識
五、保護者の高等学校教育についての意識
学校群Bにおいて就職を希望している生徒で、初めから就職を希望していた生徒と、初め進学希望もあったが事情があって就職を希望した生徒は、それぞれ約半数を占めていたが、これらの生徒の保護者のうちで、子供の就職等を希望している保護者の意識を見たのが表2である。
表2によると、子供の今後の社会生活上高等学校教育は「必要だと思う」と答えた保護者は、それぞれ約七割を占めている。
また、働きながらでも勉強できる高等学校の定時制課程のあることを「よく知っている」と答えた保護者は、それぞれ約七割強である。
次に、高等学校教育を必要と答えた保護者について、進学困難な理由が解消したとしたら進路希望はどうなるかを見ると、「初め進学希望もあったが事情があって就職を希望した」と答えた生徒の保護者では、子供の就職を希望している保護者の約四割が「進学を希望する」で占められている。
その主な解消理由は、「高等学校の募集定員が増え、試験に合格する可能性が大きくなった場合」、「企業誘致や新しい工場などができ、近くに働き口ができて出稼ぎ労働などしなくてもよくなった場合」等である。
中学校における進路指導(荒海中)
六、保護者の進路に関する要望
保護者の進路に関する要望は表3示すとおりである。
表2 保護者の高等学校教育についての意識
(単位:%)
区分 高等学校教育 高等学校の定時制課程 高等学校教育は「必要だと思う」と答えた保護者で,進学困難な理由が解消したら 必要だと思う 必要だと思わない わからない よく知っている よく知らない わからない 進学を希望する 変わらない わからない 就職を希望している保護者 「初めから就職を希望していた生徒」の保護者 72.7 20.5 6.8 75.0 22.7 2.3 18.2 51.5 30.3 「初め進学の希望もあったが事情があって就職を希望した生徒」の保護者 75.0 8.3 16.7 77.8 16.7 5.5 40.8 48.1 11.1
表3 保護者の進路に関する要望
(単位:%)
注 要望を二つまであげた回答者数の比率である。