教育福島0028号(1978年(S53)01月)-006page
<特集>
教育研究の推進
福島県教育庁養護教育課長 塙保貞
教職員の研究物を読んで
県内の小中養護学校の先生がたからの研究論文と実践記録が、今年は八十二点応募されました。
その実践の成果は、一年間の短期のものから、数年にわたる研究計画に基づくものまで多様であります。いずれの作品にも、児童生徒のより充実した意欲的な生活を念願しながら、努力しておられる先生がたの深い愛情がしのばれてうれしく思いました。しかし、その実践が、教育理論に支えられているか、教育研究の手法にかなっているかによって、論文や記録としての差がでております。どうか、本誌に紹介された内容をよく読み、審査員の先生がたの講評を参考にして、更に内容の充実したものとして整理されるよう期待してやみません。
新学習指導要領の告示によって、人間性豊かな児童生徒の育成をめざす、ゆとりのあるしかも充実した学校の運営が期待されておりますが、そのためには、先生がたが児童生徒の側に立ってさまざまな資料を集め、具体的指導法の改善充実を図るなど、これまで以上に創意くふうが望まれております。そこで、各自が単に教職の経験のみに頼ることなく、それぞれの立場に応じて専門職にふさわしい教育実践を進めることが期待されます。
各学校では、この一年間の教育の成果を確認し合うとともに、更にいっそう充実した実践を続けるために、各自が研究主題を設けられるよう希望します。
第七回小中養護学校教職員 研究論文募集及び審査結果について
〈趣旨〉
教職員の自主的な研究を推奨して専門性を高め、資質を向上することによって児童生徒の学力を高め、豊かな人間性の育成を図る。
一 応募数
教職員各位の日ごろの熱心な研究と実践により、八十二編に及ぶ多数の応募があり、その内容も充実したものになってきている。
管内別、内容別の応募数は次のとおりである。
表1 管内別・部門別応募数
学校別
部門
管内小学校 中学校 養護学校 計 研究論文 実践記録 研究論文 実践記録 研究論文 実践記録 県北 2 12 0 1 0 1 16 県中 0 6 0 3 0 0 9 県南 1 4 0 1 0 0 6 会津 0 11 0 4 0 0 15 南会津 0 3 0 0 0 0 3 相双 2 11 3 4 0 0 20 いわき 2 8 0 3 0 0 13 計 7 55 3 16 0 1 82
表2 内容別応募数
教科等
部門
学校別国語 社会 算数・数学 理科 音楽 体育・保体 家庭・技家 外国語 道徳 特別活動 学習指導一般 生徒指導 養護教育 保健体育 視聴覚教育 学級経営 学校経営 計 小学校 研究論文 1 2 2 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 7 実践記録 9 1 6 1 1 7 1 0 1 0 2 0 14 5 2 1 4 55 中学校 研究論文 0 1 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 実践記録 0 0 3 1 1 1 0 1 0 1 1 3 1 1 0 0 2 16 養護学校 研究論文 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 実践記録 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 計 10 4 11 4 3 8 2 1 1 1 3 3 16 6 2 1 6 82