教育福島0028号(1978年(S53)01月)-024page
一、はじめに
在学少年に対する社会教育施設として、昭和四十七年に設置された当少年自然の家も、六年を経て延べ利用者数も二十五万人を突破するに至った。
当施設は、宿泊と研修の両活動を通して、人間づくりを進めているが、ここでは、昭和五十一年度中の研修活動に焦点をあて、主に、どんな活動ができるのか、その一端を紹介したい。
二、昭和五十一年度研修状況
次表は、五十一年度入所団体の実施した、主な研修活動の度数である。
この表から、夜間においては、研修内容が限定されることもあって、春から秋にかけてのキャンプファイヤー、雨天時や冬季間のキャンドルファイヤーのひん度が最も高い。次に、晴雨、季節にかかわらず年間を通して実施可能なフィルドワークも多い。フォークダンスやゲームも、なごやかなふんい気の中で、心を和らげ仲間づくりを図るために実施されている。プールに恵まれない学校の水泳、浜通りから雪を求めてのそりすべり、他団体と心の交流を図る交歓のつどいなども喜ばれている。数こそ少ないが、教育的な意図のもと、炎天下汗を流しての労作活動も、特筆するところである。
みんな楽しく野外炊飯
自然林の中でゲームのひととき
三、主な研修活動
次に、主な研修のねらいと、その活動を紹介したい。
(1) キャンプファイヤー(キャンドル)
キャンプ生活の中で、最も楽しい行事は、キャンプファイヤーであろう。
大自然の静寂さと、厳粛なふんい気の中で、聖なる火を迎え、赤々と燃える営火を囲み、歌い、踊りそしてスタンツ演技に若い情熱を発散させる。その楽しいひととき、忘れ得ない思い出となろう。友との親睦を深め、清純な心と協力を通しての社会性を求めて、シーズン中は三つの営火場が、連日、フル回転の盛況ぶりである。
(2) フィルドワーク
サインを道しるべとして、山野に固
主な研修活動
研修内容 学校(校) 社教(団体) 計 レクリエーション フォークダンス 93 23 116 野外ゲーム 35 7 42 ゲーム活動 21 12 33 スポーツ活動 屋内 13 6 19 屋外 6 1 7 サーキットコース 49 17 66 水泳 13 21 34 そり 23 5 28 野外活動 キャンピング 60 16 70 テント設営 25 10 35 野外炊飯 75 22 97 登山 25 4 29 フィールドワーク 133 8 141 オリエンテーリング 90 19 109 ハイキング 23 11 34 ファイヤー 185 34 219 その他の活動 自然観察 7 1 8 労作活動 12 1 13 自由活動 4 5 9 議長・討議 1 18 19 造形活動 2 4 6 交歓のつどい 12 19 31