教育福島0028号(1978年(S53)01月)-026page
社会教育施設の紹介
魅力ある研修活動をめざして
福島県海浜青年の家
一、はじめに
当所は、「どとうさかまく太平洋と、静寂な松川浦のめぐまれた自然環境の中で、青少年に、集団宿泊研修活動をとおして、規律・協同・友愛・奉仕の精神を体験的に会得させ、心身ともに健全な青少年を育成する。」ことを目的として設立された社会教育施設である。
昭和五十年七月開所以来、年次計画による施設・設備の整備充実に努めており、キャンプ村の完成、駐車場や車庫、自転車置き場、運動広場、体育館渡り廊下の整備、「つどいの広場」の舗装によって利用者の多様な活動と研修効果を高めている。利用者も開所以来増加の一途をたどっており、延べ数にして八万三千名に達している。
正門からみた本館
青年学級生大会での吉川弘先生の講義
二、施設・設備の概要
(1) 敷地 二十万平方メートル
(2) 本館施設
○研修室 三室 ○視聴覚室
○オリエンテーション室 ○和室 二室(各二十畳)
○図書・談話室 二室 ○体育館
○食堂 ○宿泊室 二十二室(ベット数百七十六)
○浴室 二室
(3) 野外施設
○つどいの広場(テニスコート併設)
○運動広場(一万五千平方メートル)
○キャンプ場(炊事場、便所、テントサイト、営火炉)
○自然観察遊歩道
○オリエンテーリングコース
○駐車場
○自転車置き場
(4)収容人員 本館二百名、キャンプ場百二十名
三、研修活動の状況
・ どんな研修活動が行われているか
図1は、五十二年一月より五十二年十一月まで入所した団体の主な研修内容をあわらしたものである。
この表でみると、在学青少年のうち小中学校においては、施設利用のねらいからその内容の大半は野外活動である。高等学校以上の団体では、講義・討議・事例発表など研修室での活動が多くなっている。入所団体は、研修の
図1 対象別研修内容の比較(52.1.5〜52.11.30)