教育福島0032号(1978年(S53)07月)-016page
が東京にある(当奉仕団はEnglish HourやSTEPニュース、それに今年四月三十日放映のNHKテレビ英語会話STEP3)でも取り上げられている。)が、将来はこの福島にも誕生させるつもりである。
私はこれまで英語運用力をつけようと、他の英語教師と共native speakerを交えて何度か英語合宿を企画実施したことがあるが、今度は同僚と週一回校内で英語だけを使っての勉強会を始めることにしている。随時native speakerもこの会に招く予定である。
農業
農業土木科における
数式のおぼえさせ方
福島県立福島農蚕高等学校教諭
小日嶋哲夫
はじめに
農業土木科の専門科目のなかで数式を扱わないのはほとんどない。この数式をよく理解し運用できるようになれば授業そのものが楽しくなり、効率的な学習ができるようになろう。
反面、この数式が苦手で拒絶反応を起こすようであれば落ちこぼれてしまうことになる。特に基礎科目である測量、応用力学などでは数式と接しなければならない。また本校では農業土木科の二、三年生全員に測量士補の国家試験を受けるように指導しているが、この試験では特定の数値、公式は問題のなかで与えられず暗記していなければならない分野が非常に多い。
このような情況のなかでどのような指導法がよいか、教室授業、国家試験の補講等で実践した方法を述べてみたい。
一、暗記とこじつけ
前述のとおり数式の成り立ちを理解させた後、これをどうしてもおぼえてもらわないと困る。これには暗記の強制が必要である。これに対して苦痛をともなわない暗記法をくふうしてみた。これがこじつけ法である。
左表は、それぞれの単元ごとにでてきた数値や公式をおぼえさせた例であり、どの数式がどのように利用されるのかその流れと、重要性を認識させるのに役だたせたものである。
三、記憶のメカニズム
実践例のこじつけ法が有効であろうと考えた根拠について述べてみたい。人間は副交感神経がよく働いているとき記憶力が高まるといわれている。
知識などを記憶しているのは潜在意識であり、顕在意識はこの潜在意識に働きかけて蓄積されている記憶を引き出したり、あるいは記憶をさせているという。また顕在意識と潜在意識との通行を自由にさせると記憶がよくなるともいわれている。
この通行を阻害しているのが緊張やストレスであるので、くつろいだ気分またはストレートに潜在意識に送り込む方法があれば記憶力を高め、ひいては学習意欲の向上につながると考えた次第である。従って、こじつけ法は多少ユーモラスで印象に残る形態が望ましい。
四、まとめ
この実践結果がどれだけの効果があったか測定することはきわめて難しい問題である。
しかし授業そのものが活気を帯びて
表 暗記法