教育福島0032号(1978年(S53)07月)-037page
では給食費に次いで高く、全日制高等学校でも通学費等に次いで高くなっている。
この教科学習費について、教科書費(高等学校のみ)、教科書以外の図書費及び学用品・実験実習材料費に区分して、その構成比を見たのが図3である。小・中・全日制高等学校とも学用品・実験実習材料費の占める割合が最も高いことを示している。
次に、この学用品・実験実習材料費を各品日別に示したものが表2である。
これを見ると、小・中学校とも学用品・実験実習材料費のうち、体育着用品費の支出が最も大きくなっている。
図2 学校教育費の支出額構成
図3 強化学習費の構成(昭和51年度)
また、鉛筆・色鉛筆・用紙類及びその他の学用品費は、学校段階が進むにつれて低くなっているが、ノートは小学校が最も低い。
(二) 通学費
父兄が子供の学校教育のために支出した経費のうち、高い割合を占めている通学費を交通費と通学用品費に分けて見たのが表3である。
この表から、学校段階が進むにつれて通学用品費の占める割合は低下し、交通費の占める割合が高くなっている。
五、学年別に見た学校教育費
父兄が支出した学校教育費を、学校種類別、学年別に示したものが表4である。
これによると、学校教育費は、小・中・全日制高等学校を通じて、第一学年における支出額が最も高くなっている。
表2 父兄が支出した学用品・実験実習材料費(昭和51年度)
(単位 円)
区分 小学校 中学校 全日制高等学校 計 19,473 21,295 14,282 鉛筆 1,182 1,029 844 色鉛筆 492 228 88 ノート 2,034 3,084 3,026 筆記用具類 3,245 3,355 3,015 実験・実習用具・材料費 … 2,227 2,545 用紙類 751 690 368 体育着用品 8,331 7,770 1,823 その他の学用品 3,438 2,912 2,573
表3 父兄が支出した通学費(51年度)
(単位 円・%)
区分 小学校 中学校 全日制高等学校 額(比率) 額(比率) 額(比率) 通学費(計) 7,260(100.0) 10,759(100.0) 36,132(100.0) 交通費 564(7.8) 5,194(48.3) 27,076(74.9) 通学用品費 6,696(92.2) 5,565(51.7) 9,056(25.1)
表4 学年別に見た父兄が支出した学校教育費
(児童・生徒1人当たり1年間)
区分 学年 昭和48年度 昭和51年度 小学校 1 円
37,381円
79,1352 28,080 56,364 3 29,733 60,187 4 28,941 65,027 5 31,535 60,382 6 34,917 73,990 中学校 1 54,692 98,810 2 44,996 76,620 3 51,968 84,175 全日制高等学校 1 94,293 137,868 2 76,573 118,474 3 51,827 96,633