教育福島0032号(1978年(S53)07月)-047page
わが校のほこり
下郷町立下郷幼稚園
夜のぼん踊り大会のおけいこ
これからお友達とおふろに入る
下郷幼稚園は、昭和三十九年創立以来、十五年の歳月を迎えることができた。その間地域のかたがたの信頼と協力により、年ごとに発展し、園児数も百二十八名、園長以下五名、雇一名でその運営に当たる。本園は会津の南、日光街道に面した郡内ただ一つの公立幼稚園で、大自然の環境に恵まれ、園児たちは、のびのびと育っている。
本園経営の中で特筆するに足るものは、なんといっても、二十四時間保育の実施ではないだろうか。園児たちを親もとからはなし、宿泊保育をすることである。そのねらいの教育目標を総合的にうけとめて、その目標達成の一助にしようとするものであるが、なかでも自立心を高める意味においてはまことに、有効適切な施策であると考える。対象の子供は、来年小学校にあがる年長組である。「先生、年長組になったら、お泊りに行くんだね」「ほんと」「そうよ」と進級した四月から話題にし、楽しみにしている。年長組だけのことなので一種の優越感もある。
園児たちの新しい生活経験が期待され二十四時間保育は多くの意義をもち、家庭を離れ、友達との集団の中で期待と
不安、楽しみと緊張をもって、ふだんは知らなかった友達と自分とを知り仲間ができ、仲間の中で、一人一人の成長をよく見つめて、二十四時間保育効果をあげ、幼児の健全な育成に努め、内容・方法について研修をしたい。
「ぼくのがわれますように」
ぼく、上手にスイカわれたよ、おいしいナー