教育福島0033号(1978年(S53)08月)-036page

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統計に見る福島の教育

 

本県における児童生徒の体格・体力の現状

 

一、児童生徒の体格−十年前との比較

(一) 身長・体重

昭和五十一年度の調査結果による身長・体重を十年前の昭和四十一年度と比較したのが図1である。

これを見ると、男では十年前に比べ十歳で身長三・三cm、体重三・三kgの伸びを示し、十五歳では三・五cm、三・七kg、十七歳では三・〇cm、二・九kgの伸びとなっている。また、女では十歳で身長三・六cm、体重二・八kgの伸びを示し、十五歳では二・四cm、一・三kg、十七歳では二・三cm、〇・六kgの伸びとなっている。

(二) 発育傾向

昭和五十一年度と昭和四十一年度調査における身長と体重の各歳別に見た年間発育傾向を示したのが図2である。

 

図1 身体計測の比較(昭和51年度・昭和41年度)

 

図2 各歳別に見た年間発育傾向(身長)

 

図2 各歳別に見た年間発育傾向(身長)

 

で最大となり、男女とも十年前に比べ発育が最大となる年齢が早くなっている。

 

身長を見ると、男では昭和五十一年度では十二〜十三歳が最大の伸びを示しているが、昭和四十一年度では十三〜十四歳が最大となっている。女においても昭和五十一年度では九〜十歳で最大となるが、昭和四十一年度では十〜十一歳で最大となり、男女とも十年前に比べ発育が最大となる年齢が早くなっている。

また、男女の比較で見ると、女の発育が最大となる年齢は男より早く、その後、急激に低下の傾向を示している。

次に、体重の各歳別に見た発育傾向でも、身長に類似の傾向が見られる。

二、男女の体格差

身長、体重、胸囲の男女差の数値を年齢別に見たのが図3である。八歳頃までは男が女をわずかに上回っているが、身長は九歳から十二歳、体重は九歳から十三歳、胸囲は十一歳から十四歳の時期に女の方が男を上回っている。また、その差は身長で十一歳、体重、胸囲は十二歳で最大となり、この時期を過ぎると再び男が女を上回り、年齢が進むにつれてその差は大きく開いていく。

三、体格・体力・運動能力ー全国平均との比較

(一) 体格

本県児童生徒の体格と全国平均の体格との比較を年齢別に見たのが図4である。

体格別に見ると、身長では男の十五歳から十七歳で全国平均をわずかに上回っている。体重では女の十一歳から全国平均を上回り十七歳で一・一kg増となっている。胸囲では六歳から男女とも全国平均を上回り、男が十六歳、

 

 

 


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