教育福島0034号(1978年(S53)09月)-006page

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特集

 

特集

学習指導の展開(2)

 

はじめに

 

学習指導の展開について、本誌七月号「学習指導の展開」(1)で、小中学校の国語、算数・数学、社会、理科、音楽を。高等学校の英語、農業、工業、養護教育を特集しましたが、本号では「学習指導の展開」(2)として、小中学校の図工・美術、体育・保健体育、家庭・技術家庭、外国語、道徳、特別活動と幼稚園を。高等学校では社会、芸術、家庭、養護教育について掲載しましたので、七月号と併せて活用願います。

 

小学校・中学校

 

図画工作 美術

 

図画工作科及び美術科では、今年度の指導の重点事項の一つに、

○ 表現製作の喜びをいっそう深く味わわせる授業の展開に努める

を掲げ努力を願っているところである。

このことについては、今回の学習指導要領改訂において特に強調されている点でもある。そこで、児童生徒が表現製作に喜んで取り組むようにするために重要と考えられる観点や留意点について、次に述べることにする。

 

一、子供らしい豊かな表現をさせるため、発想段階の指導を重視する

子供らしい表現ということは、児童生徒の発達段階に応じた表現ということである。特に造形活動では、それぞれの発達段階において、他の段階ではみられない表現傾向を示すところにきわ立った特色がある。従ってこれらのことをじゅうぶん理解し、それぞれの段階に応じた発想の指導をすることがたいせつである。

 

(一) 発達段階ごとにみられる造形活動の一般的傾向(主なもの)

1) 小学校低学年

○ 興味あるもの、関心の強いものは技法や結果にこだわらないで表現する。

○ 常識にとらわれない発想をする。

○ 活動そのものを楽しみながら表現する。

2) 小学校中学年

○ 作品のできばえを意識し、客観

 

 

 


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