教育福島0034号(1978年(S53)09月)-014page
性をもった授業方法の一つであると考えた。
一、年間計画の作成(表1参照)
表1 昭和53年度年間教科指導計画表
福島県立福島高等学校 社会(地理)科第1学年
授業を進めるにあたっては年間計画を作成しなければならないが、その作成にあたっては次のことを重点とした。
○ 授業進度が毎年遅れがちであるので、年間計画に合った進度とする。むしろ、計画より早めに進めるようにし、余裕をもって単元ごとにまとめの時間をおくようにする。
○ 授業に教育テレビ「現代の世界」の内容を取り入れるため、年間計画の備考の欄にテレビ視聴又は録画計画の月日を記入しておき、これを利用する。
二、授業の展開
生徒が積極的かつ主体的に取り組むために、授業の展開については次のことを重点とした。
(一) 発表学習について(表2参照)
1) 発表学習の内容は、地理Bの「世界の諸地域」の中で、各生徒にテーマを与え、それをさらに細項目にわけてまとめやすいようにする。
2) 発表内容は、発表する授業時間の二日前に、その要旨を「発表準備用紙」又はノートに整理し、教科担任の指導を一回以上受ける。
3) 発表内容は地理的な内容であることが第一条件であるが、発表に関係する国や地域の地図を一枚以上、板書、模造紙又はTPに描くよう指導する。
4) 発表時間は一人あたり十五〜二十分とし、発表後二問以内の質問を受け良い質疑応答には点数を与えて学期末成績に加算する。
5) 発表を聞く生徒は毎時間「発表学習記録用紙」に内容を記録し、教科担任の検閲を受ける。
(二) 教育テレビ「現代の世界」の活用について
1) 「現代の世界」の録画は前もって綿密な準備が必要であるが、これには空き時間を充てるか、タイムスイッチの活用をはかる。
2) 「現代の世界」の利用は、五十二年度の録画だけでは内容不足なので、五十一年度に録画したものも授業に取り入れる。
(三) 授業展開上の留意点(表3参照)
授業の流れの中で、最もたいせつなことは次のような点である。
1) 生徒の学習レディネスがどの程度