教育福島0034号(1978年(S53)09月)-034page
わが町の社会教育
成人・高齢者教育について
富岡町教育委員会
一、はじめに
富岡町は浜通り双葉郡の中央に位置し、西に阿武隈山系が南北に走り、東は大平洋に面しており、海岸線にそって国鉄常磐線と国道六号線が南北に一貫している。昭和四十一年ころから双葉郡一帯が日本最大の原子力発電所集中地帯となったため、現在発展途上にある人口一万三千余人の緑に包まれた農村都市である。本町では、時勢の流れの激しさと、社会状勢の変転のきびしさに対応するためには「人間づくり」しかないという考え方にたち、「健康で知性豊かな人間づくり」というスローガンのもとに郡内でわが町にだけという文化センターを設置した。この施設の機能を有意義に活用して社会教育の推進に特に力を入れ、人間育成を目指している。
富岡町文化センター
二、富岡町成人教育の重点施策
(一) 長寿大学の運営、学習内容、学習方法について改善を加え、学習効果の向上を図るとともに、クラブ活動を推進する。
(二) 各種講座、教室等を開設し、成人の教養を高める。(料理、書道、絵画)
(三) 自主的に開設する部落婦人学級の育成を図り、組織的、継続的に推進できるよう助言指導する。
(四) 婦人が教養を高め、生活合理化に必要な知識を習得する場を提供し、婦人教育の振興を図る。
(五) 中央婦人学級の運営、学習内容、学習方法を改善し、グループリーダーの育成を図る。
(六) 婦人団体の行う教養的事業に協力援助する。
(七) 保育園児、幼稚園児、小・中・高校生の両親等を対象とする学級を開設し、家庭教育の振興を図る。
以上は昭和五十三年度富岡町社会教育の中の成人教育部門の代表的施策であり、この他にも社会教育全般に関連する事業が、それぞれの角度から種々行われている。「富岡町社会教育研究集会」や「老人と婦人と青年のつどい」等はその代表的なもので、回を重ね三年目を迎えている。昭和五十三年度の富岡町社会教育重点施策である「在学青少年(高校生)の社会教育参加を呼びかけよう」という課題も、これらの中から生まれている。
次に成人教育のうち、長寿大学の活動状況について述べてみよう。
三、富岡町長寿大学開設実施運営計画
(一) 対象者は町老連さん下老人クラブ会員及び希望者
(二) 開設の趣旨
1) 現代社会における人間疎外、地域連帯意識の減退など問題点が多い。
2) 高齢化と、これに伴う余暇時間の増大、老人の孤独化など、老人みずからの
長寿大学開講式