教育福島0035号(1978年(S53)10月)-032page
わが町の社会教育
婦人教育の充実を目指して
東和町教育委員会
一、はじめに
私たちのふるさと東和町は、福島県の中通りにあたり、二本松駅より東方約十六キロメートルの地点に町の中心をもつ。針道、木幡、太田、戸沢の四村が昭和三十年に町村合併された。以来産業基盤と交通、通信網の整備、教育施設の整備充実、福祉の増進を図り、活力と安らぎのある町づくりに励んでいる。
岩代町と川俣町、飯野町にかこまれた阿武隈山系の農山村である。人口一万百人、世帯数二千七十九戸、農家数は千六百九十一戸で、専業農家はわずか七・九%と兼業化が目立ち、二本松福島に通勤するかたわらの第二種兼業が三二%も占めている。
農業が女子の手に、また若い婦人は町に進出した弱電関係の工場に、また縫製関係にと勤労婦人が多い現状の中において、むだを見いだし明るい町づくりにと町民総ぐるみで努力している。
子供のしつけについて講演を聞く
二、わが町の婦人教育
むだをはぶき明るい家庭を作ろうとのスローガンのもとに、公民館を母体として自主活動につとめ、婦人の地位の向上をめざして輪を広げコミュニティ作りにと励んでいる。
〇県主催の各種婦人教育、研修会への積極的参加(毎年〜四名参加)
○各種婦人会、老人クラブ、婦人学級生の交歓研修会
○婦人会、婦人学級のリーダ研修会(磐青)
○小グループの育成指導助言
うなずくだけの婦人でなく、発言し話し合える婦人の育成につとめる。
テーブルマナー講習会
三、婦人教育の現状
明るい町づくりは、家族の健康と理解による積極性及びコミュニティ作りには婦人の果す役割の大なることを知ると同時に、就労婦人の多い現状の中で各種婦人団体実践グループとの密な連絡提携を図り、農繁期においては通信学習につとめている。
(一) 町教育委員会が行う事業(表1参照)
(二) 公民館助言の自主的なもの
1)家族の健康管理研究会(若妻会)
2)各婦人会(六単婦)
3)連合婦人会(白ばら会)
4)生活改善グループ
5)元婦人会長の体験をいかし、ボランティアを通し和を図る山吹会
開催時期については、農業の関係上仕事のきりのよいときで年間二十五時間を
表1 各種事業名
事業名 対象 開催 財源 人数 場所 針道婦入学級 地区婦人 月一〜二回
年二五時間自主運営 九十九名 町公民館 木幡婦入学級 〃 〃 〃 六十五名 木幡公民館 太田第一〃 〃 〃 〃 三十八名 鷹巣集会所上太田小学校 太田第二〃 〃 〃 〃 八十二名 太田公民館 北戸沢 〃 〃 〃 五十三名 戸沢公民館 南戸沢 〃 〃 補助運営 四十六名 四区公民館 乳幼児学級 初めて第一児を持つ母親 年二〇時間 〃 四十名 町公民館 家庭教育学級 小学校低学年父兄 年二〇時間 〃 四十名 各七小学校